統計資料
統計資料とは
統計資料の特徴と注意点
調査する主体、母数、分野、地域、期間などによって、統計には様々なものがあります。
自分が「何を調べたいのか」を明確にし、それに適ったものを探す必要があります。
調査の主体 | 官公庁統計 |
国や地方公共団体が作成する統計。Webで公開されているものが多い。 →調査規模が大きく、信頼性が高い。 |
民間統計 |
各種の業界団体などが作成する統計。 →官公庁統計では調査されない部分について調査を行っていることがある。 |
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加工のレベル | 1次統計 |
調査の結果をそのまままとめたもの。 →検索や読解に手間がかかるが、詳細なデータが得られる。 |
2次統計 |
1次統計を加工・編集したもの。(総合統計書、統計要約書) →1次統計を網羅的に調査するよりも、簡便に統計数値を入手できることがある。 |
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調査の期間 |
短期統計 中期統計 長期統計(累積統計) |
月単位など、短い間隔で調査・発表されるもの。 数年の間隔で調査・発表されるもの。 長期間にわたる時系列のデータをまとめたもの。経年変化を調べるのに適している。 |
調査の範囲(エリア) |
国内 海外 |
政府(全国)、地方公共団体(地域)等 各国の政府、国連、EU、OECD、ASEAN等 |
統計を調査する際は、データの信頼性や調査の規模の点から、官公庁統計→民間統計 の順で調べることをお勧めします。
入手した統計を引用・加工した場合(データをもとにグラフを作成したり、複数の統計情報を一つにまとめたりした場合)は、必ず出典を明記しましょう。
統計資料の調べ方
統計を検索する
求める情報を得るために、どのような統計資料にあたればよいのかを調べるための代表的なツールをご紹介します。。
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「e-Stat 政府統計の総合窓口」 統計センター
各省庁が公表する統計データを1つにまとめた政府統計のポータルサイトです。キーワード、分野、作成機関名などで検索ができます。
ただし、全ての官庁統計を入手できるわけではないため、分野によっては作成機関のホームページなどを参照する必要があります。
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『統計情報インデックス』 総務省統計局 日本統計協会 1992年~2008年 【当館所蔵:2002年~2003年, 2005年~2006年】
各省庁や民間機関などが作成している各種の統計刊行物に収録されている統計表を体系的に整理したものです。官庁・民間両方の統計資料をキーワードから検索できます。
ただし、白書や世論調査などの、統計報告書以外の資料は含まれません。 -
『白書の白書』 木本書店 1986年~ 【当館所蔵:1997年, 2005年~2014年】
どのような白書が出ているか調べることができます。代表的な白書の目次・図表の抜粋等を掲載しています。 -
リサーチ・ナビ『統計資料レファレンス・ガイド』国立国会図書館
統計を検索するためのツールや統計書を、種類や分野ごとに紹介しています。Web情報には直接リンクが張られています。
2次統計を使う
1次統計(オリジナルの統計)を加工・編集したものを2次統計といいます。1次統計にあたらなくても、大まかな情報が入手できる便利さがあります。
以下のような場合に利用できます。
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『日本統計年鑑』総務省統計局 日本統計協会 : 毎日新聞社, 1950年~ 【当館所蔵:1997年, 1999年, 2001年~2015年】
日本の国土、人口、労働、経済、社会、教育、文化等あらゆる分野の官庁統計・民間統計を収録した包括的な統計書です。巻末に索引がついています。最新版は総務省統計局ホームページからも入手することができます。 -
『世界の統計』 総務庁統計局編, 1994年~ 【当館所蔵:1995年, 1997年, 2001年~2002年, 2005年~2015年】
海外の統計データを入手したい場合は、まずこのツールで調べることで、元となる情報源(資料・Webサイト)をたどることができます。最新版は総務省統計局ホームページからも入手することができます。 -
「総務省統計局ホームページ」
『国勢調査』や、『日本統計年鑑』『日本の統計』『世界の統計』などの、代表的な統計のデータそのものを入手できます。
特定の分野について多くの情報を得たい場合
分野ごとの1次統計を編集して1冊にまとめた統計要約書を使います。分野が限定されているため、総合統計書よりも各分野の詳細な情報が掲載 されています。
統計要約書には分野ごとに様々なものがあります。公的な統計によるものはWebで閲覧可能なものも多いですから、自分が調べたいテーマに関係する省庁や研究機関のホームページをチェックしてみてください。Webで入手できない場合は、当館で冊子体として所蔵していないか、OPACで調べてみてください。
OPACで検索する場合
統計資料は、タイトルに「統計」「白書」「要覧」「データ」「資料」「月報」「年報」「報告」などの言葉が含まれていることも多いです。
とりあえず当館でどのような統計資料を所蔵しているか調べたいという場合は、これらのワードと、調べたいテーマ(分野・業界)に関するキーワードを組み合わせて、検索してみてください。
【1次統計を確認しよう】
2次統計を利用すると、1次統計を調べるよりも簡便にデータを得られることがあります。
しかし、1次統計のほうにより詳しい情報が載っていることもありますので、レポートや論文で典拠として用いる場合は、1次統計を確認するようにしましょう。