博士論文
博士論文とは
博士の学位(博士号)を取得するための論文です。学術的に信頼性が高いため、参考文献としてよく用いられます。
博士論文にしか掲載されていない研究成果もあり、希少性が高い資料でもあります。
日本では博士論文の原本は2部あり、1部は学位授与大学で、もう1部は国立国会図書館(関西館)で保存されます。なお、平成25(2013)年4月以降に学位授与された博士論文は、原則として印刷物ではなく、学位授与大学等がWebで全文を公表することになっています。
博士論文の探し方
(1)書誌情報を確認する
博士論文を探す際は、「論文タイトル」、「著者名」のほかに、「学位授与大学名」と「授与年」の情報も必要となります。
明確でない場合は、下記のデータベースで調べて確認してください。
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「CiNii Dissertations」 国立情報学研究所(NII) 1923年~
国内の博士論文を一元的・網羅的に検索することができます。本文がデジタル化・公開されていれば、リンクをたどり本文まで表示することができます。
(2)論文を入手する
◆Web上で閲覧する
Webで公開されている博士論文については、学位授与大学等の機関リポジトリ、附属図書館のホームページ等で検索・閲覧できることがあります。
「CiNii Dissertations 」の他に、Webで公開されている博士論文の検索・閲覧に有用なデータベースを紹介します。
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「JAIRO」 国立情報学研究所(NII)運営
国内の機関リポジトリ内の学術情報(学術雑誌論文、博士論文、研究紀要、研究報告書等)を一括検索できます。
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「国内の機関リポジトリ一覧」 国立情報学研究所(NII)
国内の大学等の機関リポジトリへのリンク集です。リポジトリに博士論文の全文や要旨が収録されていることがあります。
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「国立国会図書館デジタルコレクション(博士論文)」国立国会図書館
国立国会図書館が平成3(1991)から平成12(2000)年度に受け付けた約14万点の論文のうち、約1万5千点の博士論文の主論文を公開しています。
それ以外のものについてはWeb上で閲覧はできませんが、書誌情報および目次情報は公開しています。
◆複写(コピー)する
著作権法の規定により、通常は全体のページ数の半分までしか複写できません。それ以上の複写を希望する場合は著者から許諾を得る必要があります。
詳しくは当館カウンターにお問い合わせください。