宮城 敏郎Miyagi Toshirou
プロフィール
生年月 1961年4月 出身地 沖縄県 最終学歴 明治大学大学院政治経済学研究科(博士前期課程)
経済学専攻修了 1992年3月
明治大学大学院政治経済学研究科(博士後期課程)
経済学専攻単位取得 1996年3月
学位 修士(明治大学) 取得年1992年
担当科目 経済学、観光経済学、地域経済学、外書講読、西欧経済史
専門分野 経済史
Economic history
研究課題 - 大衆消費社会の形成とマス・ツーリズム発展過程
- 技術革新及び地域クラスター間における企業創出と沖縄産業の発展戦略
所属学会 - 社会経済史学会
- 経営史学会
- 沖縄経済学会
主要論文・著書等 - 企業者精神と沖縄の経済発展(共著)『沖縄・自立への設計』(同文館 1997年)
- 地方公社における公的サービスの供給システムとそのニーズ 『産業総合研究第8号』(2000年)
- 新製品の普及過程とアメリカの消費構造『政經論叢 第67巻5・6号』(1999年)
- 19世紀後半におけるアメリカ経済成長と「アメリカ的製造方式」の展開 『経済学研究論集 第5号』(1996年)
- アメリカ的大量生産とイギリスの技術移転『経済と社会 第12巻』(1995年)
支援可能な内容・領域 - 地域振興策とイノベーション人材
- インバウンドと観光客誘致政策
- 人の移動、交流、定住による地域振興策
PR アメリカでは IT 革命を追い風に史上最長の景気拡大が続いており、オールドエコノミー論に対して景気循環はなくなったというニューエコノミー論が話題の中心になっています。従来の経済学ではグローバル化、IT革命の大きな変化をうまく説明できないという議論です(経済の基本問題が資源の希少性や配分にあることには変わりはありませんが)。確かに産業史的視点からみれば、生産のプロセスは資源の加工から情報への加工へと、その比重がシフトしており、工業経済と情報知識経済では本質的に経済の枠組みが大きく異なってきます。そうした状況において、より長期的なスパンで経済を動態的に捉える経済史の果たす役割は大きいと言わざるをえません。経済史は何も過去の特殊な事情を研究するだけのものではなく、現在をどう捉えるか、さらには未来への示唆について考える学問でもあるということです。過去は過去であるが故に問題になるのではなく、現在をよりよく理解するために問題となるのです。最近、複雑系経済学においても経路依存(現在の市場、制度などは歴史的な経路によって規定されている)という考え方があり、より歴史的視点を重視する方向にあります。現在のこうした転換期においては、経済史的視点が一層重要になっていると感じている今日この頃です。