沖縄の公立大学 名桜大学(沖縄県名護市)

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平成29年度国際学群 国際文化専攻・語学教育専攻[現地実習 国際協力コース報告]

掲載日:2017年11月22日お知らせ , 学事報告

国際協力コース総評

 平成29年度の現地実習国際協力コースでは、国際学群3年次の学生11人が夏休み期間中にそれぞれ2週間前後の職務実習(インターンシップ)を、県内外の国際協力機関にて実施しました。具体的には、宮里杏奈さん、松田夕佳さん、高田大嗣さんが浦添市の「国際協力機構(JICA)沖縄国際センター」、大城咲彩さん、岸本望希さん、藤村成聖さん、久保洸貴さん、大野涼貴さんが宜野湾市の「沖縄NGOセンター」、井上瑠七さんが岡山市の「認定特定非営利活動法人AMDA」、中西こころさんが神戸市の「アジア女性自立プロジェクト」、そして、平原駿太郎さんが大分市の「大分市役所」にて、それぞれ国際協力業務や途上国援助業務に携わる職務実習を経験しました。
 参加学生はそれぞれ実習機関で国際協力や途上国援助に関係する実務の補助を行ったり、職員、途上国研修員、その他交流した方々から国際協力についての貴重な体験談を聞いたりしたことで、事前学習科目である「地域文化演習」にて学んだ国際協力や途上国援助についての「知識や理論」を、現場での「実践」を通して確認する貴重な機会を得ました。また、実習期間中は、英語による講習やセミナーを受講したり、さまざまな国籍をもつ途上国研修員たちとランチを共にしながら英語やその他の外国語でコミュニケーションすることで、自らの外国語能力の足りなさを痛感させられたようです。こうした経験を通して、国際協力業務における外国語運用能力の必要性とそれらを大学で学習することの大切さを、改めて認識させられたようです。
 本来なら、それぞれの受入れ機関での実習内容を詳しく紹介すべきところですが、紙面制約のため、ここでは国際協力機構(JICA)沖縄国際センターでの実習内容を簡潔に紹介します。まず、平成29年度のJICAでのインターンシップ・プログラムでは、「国際協力を行う上で必要とされる資質」や「援助を受ける人々との信頼関係をつくるコミュニケーション」について、発展途上国で実際に2年間の援助活動を行った経験をもつ青年協力隊OB・OGの方々からお話を伺ったりしました。また、「カリコム諸国における持続可能な廃棄物管理」、「島嶼国における水産業多様化と資源の持続的利用」、「地域に根ざしたインクルーシブアプローチによる障害者の社会参加と生計」などの具体的な問題についても、講習会やセミナーへの参加を通して学びました。さらに、「おきなわ国際協力・交流フェスティバル」の準備作業といった地域社会に根ざした国際交流業務も経験しました。最終日には、それぞれの学生が、お世話になったJICA沖縄国際センター職員の前で、インターンシップ・プログラムの成果をパワーポイントで口頭発表しています。
 最後に、ご多忙にもかかわらず本現地実習国際協力コースの趣旨をご理解いただき、本学学生のインターンシップを快くお引き受け頂いた各受入機関の担当者各位のご好意に、心より感謝の意を表します。丁寧なご指導ご鞭撻のおかげで、参加学生は多くの事を学び、近い将来の進路を設計する上での大変貴重な示唆を得たようです。
総評:高嶺 司(国際文化教育研究学系 教授)

国際協力を肌で感じる

久保 洸貴(国際文化専攻3年次、宮崎県立宮崎南高校出身)

 私は、宜野湾市にある「沖縄NGOセンター」で、2週間のインターンシップに参加しました。沖縄NGOセンターは、主に宜野湾市役所やJICA沖縄国際センター、各地の小学校、中学校にてワークショップという出前授業を行ったり、沖縄県内の各市において様々なイベントを行ったりしています。私は、参加学生4人とともに、上記のワークショップやイベントに参加させていただき、一つの国際協力の形を学ぶことができました。
 私は、他国に行き、ボランティアに参加することが国際協力と考えていましたが、イベントに参加するにあたり、身近な場所で国際協力ができるということを学びました。沖縄国際大学で毎週土曜日に開いている「日本語サークル」に参加させていただく機会もあり、新しい言語に興味を持つことができ、とても貴重な体験をさせていただきました。
 また、私たちは沖縄NGOセンターの職員の方にサポートをしていただきながら、名護市の子どもたちを集めて、ワークショップを開きました。ワークショップは、10月30日が「世界のウチナーンチュの日」として制定されたことを知ってもらおうという目的で、参加学生5人で企画・運営し、私たちもイベントについて学ぶことができました。
 今回のインターンシップで得た経験を今後の就職活動や夢に向けて最大限に生かしていきたいと思います。

NGOセンター職員の方と

「世界ウチナーンチュの日」

ワークショップにて

様々な刺激を受けて

松田 夕佳(国際文化専攻3年次、沖縄県立名護高校出身)

 私は、「独立行政法人国際協力機構(JICA)沖縄国際センター」に、2週間インターンシップ生としてお世話になりました。初めの1週間は、主にJICAが行っている事業内容や沖縄国際センターの活動内容、海外研修員の方との交流会などを行い、残りの1週間は、海外研修員の方の研修見学・同行や、イベント準備、施設管理の見学・同行などを行いました。
 私はその中でも、海外研修員の方たちの研修見学・同行が一番印象に残っています。研修員の方たちが、高校での交流会などを通して、開発教育事業を行う姿や、技術や地域の制度を理解し、活用することができないか熱心に学んでいる姿を目にすることができました。研修員との交流会や移動中のバスの中で、お互いの国について意見交換をしたり、仕事や日頃の生活について話をしたりすることができ、とても有意義な時間を過ごせました。また、インターンシップ生同士の交流も多くあり、他大学の学生と交流することによって、自分とは異なる国際貢献に対する考え方にとても刺激を受けました。
 私は、将来のやりたいことについてぼんやりと考えていましたが、今回のインターンシップで様々な刺激を受け、「開発教育」という分野についてさらに学び、国際協力をしていきたいと思うようになりました。2週間サポートしていただいたスタッフのみなさんと、成長した姿で再び一緒にお仕事できるよう、実習期間での熱い気持ちを忘れずに、これからも努力していきたいと思います。

JICAについて説明を受けています

海外研修員の方にインタビュー

修了証を手に

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