沖縄の公立大学 名桜大学(沖縄県名護市)

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平成28年度 教育・養護実習報告会を実施しました!

掲載日:2016年12月28日お知らせ , 学事報告

 2016(平成28)年12月2日(金)18時15分から19時45分にかけて、207から212教室にて教育・養護実習報告会を行いました。
 この報告会の目的は、一つに、教育・養護実習生が自らの体験を振り返り、自己の研究・実践上の課題等を再認識し、今後に活かす機会とすること、二つに、来年度の教育・養護実習予定者がその様子を先輩たちから事前に聞くことで、できるだけ多くの情報を収集し、教育・養護実習中に対する見通しを持つ機会とすることです。教育実習を終えた学生と実習予定者が学び合う良い機会となりました。
 本年度の教育実習生は、英語科7人、保健体育科26人、養護16人、計49人でした。
 本年度は6教室に分かれ、一人5分程度の報告が行われました。教育・養護実習を終えた学生からは、「子どもに積極的に関わること」、「特に、授業以外での子どもとの関係づくり」、「対象が中学生・高校生であることを意識した授業づくり」等の重要性やアクティブ・ラーニングを取り入れた授業を行う学校が増えている実態が語られました。教育・養護実習予定者は、先輩たちの経験に学び、自らの実習に活かそうとする姿勢が見られました。
 本学の教育・養護実習は、地域連携の一環として、名護市近郊の小・中・高等学校で行われることを基本としており、その取り組みも一定程度定着してきたように思います。
 今回の報告会等を踏まえ、来年度の教育実習も実り多きものになることを期待いたします。
教員養成支援センター長  板山 勝樹

養護教諭として学びが深まった4週間

嘉陽田 真紀(スポーツ健康学科4年次、熊本県・熊本信愛女学院高校出身)
 私は、沖縄市立美里中学校で平成28年9月5日(月)から9月30日(金)までの4週間、養護実習をさせていただきました。4週間の養護実習を通して、養護教諭の職務や、保健室来室者への対応、救急処置、健康相談、メモを取ることの大切さなど、大学の授業だけでは分からなかったことを多く学びました。また、沖縄市の養護教諭研修会への参加、部活動指導、地区陸上大会に救護として引率もさせてもらい、通常の学校生活以外の養護教諭の在り方も感じられました。
 実際に学校現場に入り感じたことは、養護教諭は学校の中で保健に関して1番知識を持っており、学校全体の健康を守る存在であるため、児童・生徒はもちろん、先生方へ病気・感染症やケガ予防の呼びかけを掲示物や保健だより、職員朝会等あらゆる手段で行う必要があり、それらの情報を通して児童・生徒の保健・健康面の自己指導能力を育成していくことです。また、日頃から児童生徒や先生方、保護者とのコミュニケーションを継続的に取り、様々な情報を共有し、共通理解を図り、何事にも組織的に対応していくことが重要なのだと感じました。
 最後に、養護実習では多くの学びを得て、深めただけでなく、自分の足りない部分を発見することができました。この課題を改善しながら常に学び続ける養護教諭を目指していきたいと思います。実習に協力していただいた先生方、美里中学校の皆さん、本当にありがとうございました。
作成した保健掲示物 保健室での対応の様子

教育実習を終えて

 実習生活を終えて、生徒に教えるのが教師というイメージから、教わることのほうが多いことに気づきました。
 体育実技と保健の研究授業の反省点としては、実技は単元が専門種目であるバレーボールであったため、生徒と一緒に楽しみながら授業を行うことができました。今回はゲームの中でチームメイトとの喜びを共感するところに焦点を当てたのでうまくできましたが、技術を高めることがメインとなる授業や苦手な種目でも楽しむことができるよう授業を考えるのは非常に難しく、今後の課題だと思いました。
 保健の授業では生徒に問いかけ、生徒の言葉から答えを導き出すことが難しかったです。どのような発問をすると生徒がひらめくのか、予測し対応する力が必要であると感じました。そのような予測は指導案の時点で考えられていると授業がスムーズに行えると思います。指導案を考える際には指導要領を読み込み、単元の中で何を伝えなければならないのか、自分は何を伝えたいのかを明確にしておく必要があると思いました。
 実習前までは「教員は向いていないかもしれない」と悩んでいましたが、担当教員の先生から「教員にとっても生徒にとってもストレスのない自分だけのスタイルを作り出せばいい」というアドバイスを頂いてからは失敗しても前向きに考えられるようになりました。自分が理想とする教師像は何なのか、何を大切にし、どのように生徒と関わっていくのか、常に自分に問いかけていきたいです。
城間 結衣(スポーツ健康学科4年次、沖縄県立首里高校出身)
報告会での様子

現場でしか学ぶことができないもの

 私は、平成28年5月30日(月)から6月24日(金)までの4週間、沖縄県立名護高等学校で養護実習をさせていただきました。実習を通して、講義で学んだことの実際について学ぶことができ、現場で学ぶことの大切さを痛感しました。
 実習では、保健室での生徒対応を中心に、保健室経営、受け持ち学級のHRや総合的な学習の時間、保健の授業などを実施させていただきました。どの実習内容についても、現場でしか学ぶことができないことばかりで、毎日が多くの発見でいっぱいでした。その中でも、特に考えさせられ自分の成長に繋がったのは、保健室での生徒対応です。生徒の様子や特徴を観察しアセスメントした上で、対応していくことが重要であると学びました。生徒が直面する問題に対して何らかのアクションを起こす際は、必要に応じて養護教諭が中心となり、保護者やスクールカウンセラー、学級担任などと連携を取り、みんなで解決することの大切さを実感しました。実習前の講義で、多職種との連携の必要性は学んでいましたが、実際にどのように連携がなされていて、どのように問題に立ち向かっていくのかを現場で学ぶことができ、自分の成長に繋げることができました。
 最後に、このような学び多い実習にすることができた背景には、担当教諭をはじめとする実習先の皆さんや大学の先生方、共に実習を乗り越えた教育実習生に支えられたことがあります。この方々に心から感謝します。
佐川まいこ(看護学科4年次、宮崎県立高鍋高等学校出身)
児童たちからの贈り物

信頼関係の重要性

 私は、平成28年9月5日(月)から9月27(火)の期間で、名護市立名護中学校で教育実習をさせていただきました。実習を通して、学校教育の難しさを肌で感じることができました。
 初めの1週間は、とにかく担当教員をはじめ、その他の教員の方から、様々な指導法や子どもたちとの接し方を吸収する期間でした。教師の言葉遣いや教授方法を学ぶことに必死でした。その中で、担当クラスの生徒の名前と顔を一日でも早く覚えることを意識し、信頼関係を気づくように心がけていました。2週目からは4クラスで英語の授業を担当させていただきました。授業前の教材研究を入念に行っても、いざ授業をしてみると上手く授業展開ができないことも多々ありました。生徒が英語に対する苦手意識を持たないような学習方法を考えたりと、生徒が英語を使う機会を多く持てるように心がけました。1回の授業が常に真剣勝負なため、担当教員の方と何度も授業について相談して充実した授業展開ができるように準備していました。
 実習前指導では、授業外での生徒との信頼関係作りが重要だと学んでいましたので、休み時間や、放課後の部活指導を通して生徒と積極的に関わるようにしました。学校生活を通して築いた信頼関係は、授業に大きく影響することも感じました。最終週での授業時に、これまで比較的に発表回数が少なかった生徒が進んで発言するようになったり、様々な教材の準備を手伝ってくれました。この教育実習を通して、学校教育における信頼関係の重要さ、教師は教える立場であると同時に学ぶ立場でもあるということを実感しました。
 最後に、教育実習に関わってくださった名護中学校の教員の方々はじめ、大学教員の皆様には大変お世話になり、充実した実習を送ることができました。ここで学んだことをこれからの社会生活に繋げたいと思います。支援してくださった全ての方々に感謝致します。
森芳 克哉(語学教育専攻4年次、長崎県立西陵高校出身)

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