沖縄の公立大学 名桜大学(沖縄県名護市)

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第2回 高齢・在宅ケア情報交換会の報告

掲載日:2014年8月6日お知らせ , 看護学科

情報交換会は沖縄県北部地域の高齢者・在宅ケアの質を高め、施設間、地域間のつながり作りを目的としています。今年度から新たな趣向として、参加して下さる施設に赴き、施設見学を兼ねた情報交換会を行う目的で、第2回目は7月19日(土)に(株)山宗グリーンハウス(サービス付き高齢者向け住宅)にて行われました。
今回は主催者側としてグリーンハウスや連携施設の乙羽会スタッフ、管理栄養士、参加者には二見の里デイサービス施設スタッフ、グループホームかるすとスタッフ、名桜大学高齢在宅領域教員、院生が集まりました。
まずグリーンハウスの施設内見学を行った後、グリーンハウスや連携施設の乙羽園等で昼食時に提供している薬膳料理をいただきました。薬膳料理は国際中医薬膳師・管理栄養士により本格的に作られています。料理は見た目がとても彩り豊かで、味もおいしく、楽しみながら食すことができました。地元の食材を使用し、かつウコンなど体に良い効能がある食材を薬膳の考え方を踏まえて料理を作られていました。食を楽しみ、健康になる食事は人生を豊かにするうえで大事であると実感しました。食後には、参加者と施設での食についてディスカッションを行いました。
参加者の所属するデイサービス施設では、食事に制限(カリウム制限、塩分制限、嚥下食など)が必要な利用者へ個別食の提供を行ったり、行事食としてバイキングを行っています。自分で選んで食事をすることがデイサービスの利用者に好評を得たり、お出かけレクとして野外活動にてお弁当を食べる食事では、普段食欲のない利用者さんでも環境が変われば食欲が増すそうです。このことから食事を提供する形や環境を変えることの効果を実感しました。また、グループホームでは、利用者と一緒に食事を作ることを大切にしていて、食事を作る過程もまた高齢者にとって楽しみや役割を担うその人らしさを尊重したケアにつながるのだと改めて感じました。
   一方で、食べてほしい一心で、主食と副食を利用者の断りもなく混ぜて提供することや、ミキサー食が一体何を刻んだものかが提供している側もわからない現状があり、対象者を中心に添えたケアができていない実態について問題提起されました。食に対する楽しみを作り、栄養や食材の効能を考えた食事の提供からよい効果はたくさんありますが、その提供するスタッフの食事への考えや技術が伴わないとよいケアがつながらないことをディスカッションから考えさせられました。同時に対象者の意思を尊重しながらケアを実践する重要性について改めて気づかされました。ディスカッション後は参加者とともに乙羽園の炭酸泉の足浴を堪能しました(ご利用の際は乙羽園への連絡が必要です)。内容の濃い一日になりました。企画運営等多大なご協力をいただきましたグリーンハウスのスタッフ及び乙羽会スタッフの皆様に厚くお礼申し上げます。
次回は、平成26年9月20日(土)を予定しています(場所は未定です)。今回参加できなかった多様な職種の方々のご参加をお待ちしております。  

主催:看護実践教育研究センター
高齢者在宅看護領域:
稲垣絹代 永田美和子
佐和田重信 八木澤良子
吉岡萌

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