沖縄の公立大学 名桜大学(沖縄県名護市)

研究コラム(つながる、つなげる教員の輪)研究

スポーツによって人を育て、街をつくる方法

平野 貴也/人間健康学部 スポーツ健康学科/掲載日:2022年3月

 今年の春も多くの人がプロ野球キャンプの観戦のために沖縄を訪れました。特に名護市の日ハムキャンプはビックボスの効果もあって一段と盛りあがっていました。
 スポーツの実施には体力向上や健康増進、リフレッシュなどの身体的な効果だけでなく、目標を目指して努力することや成功体験による自己肯定感の向上、リーダーシップや協調性の獲得などの効果が期待できます。一方でスポーツを観戦する理由としては、予想もしないすごいプレイが見られたり、劇的な場面に感動したり、好きな種目やチームを応援できたり、ファン同士が交流できたりすることなどが挙げられます。またスポーツ活動は人々の生きがいにもなり、人を育てたり、繋げたりするとても大きな力があります。
 スポーツファンはスポーツをするため、見るために多くの情熱を傾け、時間やお金を使います。そこには種目やチーム、選手に対する強い思い入れや愛着があるからに他なりませんが、ただ単にスポーツをする機会や見る機会を増やすだけでは人々の思い入れや愛着は育成されません。なぜ、ひいきのチームや好きな選手ができるのか、知りたくありませんか?観ている人が感動したり、元気をもらえる実施方法や見せ方はどのようなものでしょうか?もっとスポーツを楽しめるためのエンターテイメントに興味があり、研究を進めています。
 そして、スポーツに対する気持ちは地域や人、スポンサーなどに反映されることがわかっています。つまり、スポーツ愛はスポーツが開催される場所や人への愛へと発展する可能性があります。そうしたスポーツの特性を活用して人と人とがつながり、コミュニティーが形成され、地域創生や課題の解決、活性化などに発展していく過程に着目し、スポーツの可能性をさらに広げる手段を模索しています。

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ゼミ生たちと自転車を活用した街づくりについて考えました。

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平野 貴也(人間健康学部 スポーツ健康学科 教授)

愛知県で生まれ、鹿児島県、神奈川県で過ごし、沖縄県での生活が最も長くなりました。
自然のパワーを感じるのが好きで、サーフィン、ウインドサーフィン、SUP、スケボー、スノーボードなどの横乗りスポーツを楽しんでいます。
自然の中で遊びながら、環境保全の大切さを伝えていきたいと思っています。

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