沖縄の公立大学 名桜大学(沖縄県名護市)

研究コラム(つながる、つなげる教員の輪)研究

合言葉は「認知症もナンノソノ」(*^^)v

永田 美和子/人間健康学部 看護学科/掲載日:2016年2月

合言葉は「認知症もナンノソノ」(*^^)v

 誰もが年をとること。これは、ゆるがない事実です。そして、年をとると6人に1人が認知症になると言われています。認知症のイメージは、「何度も同じことをいう」「説明しても理解してくれない」「ご飯を食べたのに食べていないという」「徘徊して困る」「さっき話したことを忘れていて困る」など、認知症の症状にとらわれてしまい、ネガティブなイメージが先行しているようです。果たして、認知症の方はすべてのことを忘れてしまっているのでしょうか。実はそうではありません。認知症の方は、体験の全部を忘れてしまうのではなく、体験の一部を忘れてしまいがちなのです。そして、何よりも「嬉しい(^O^)」「楽しいo(^▽^)o」「悲しい(´・_・`)」「辛い :(´◇` )∠):」などの感情を失うことはありません。記憶が曖昧になっていく自分自身のことをよく理解し、困っているのです。「さっき言ったでしょ」と諭される自分自身を情けなく思っているのです。同時に、「ありがとう」と声をかけられると、'自分は役にたっているんだ'と嬉しく思っているのです。何もわからず、できない人ではありません。ひとりの人間としてたくさんの思いを秘めているのです。パーソンセンタードケアの理念は、その人を中心としたケアです。「認知症のAさん」ではなく、「認知症を患ったAさん」として、認知症の方を理解し、認知症の方の世界に寄り添うケアが重要なのです。

 沖縄に伝承されているゆいまーる文化は、お互いがお互いを気遣うことができ、認知症の方が住み慣れた地域で安心して生活できるための重要なキーワードだと考えています。地域で生活している認知症の方の実態を調査し、公民館を拠点として認知症の病気や認知症の方の理解、予防を実践し、認知症の方を支え、認知症になっても支えられるために、「認知症もナンノソノ」まちづくりに取り組んでいます。近い将来、その成果を沖縄県名護市から全国に発信したいと思います。

永田( ながた)美和子(みわこ)(人間健康学部看護学科上級准教授)

 奄美大島出身の心はいつも永遠の二十歳。

 秘めた思いその1:「まかせとけの魂」

  さりげなく、なにげなく、決して口には出さない自分の中での合言葉。
  いつかは花開くと心に誓いながら「まかせとけ!」の合言葉で
  誰かを支え、自分も奮起する。

 秘めた思いその2:「ロックな人生」

  ポップな日常の中に、ロック魂を胸に秘め、
  あるときはクラッシックにあるときは演歌で、
  好奇心と真摯さを忘れずに、人生を'面白がる!'

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