普段どれくらいからだを動かしていますか?
東恩納 玲代(人間健康学部 スポーツ健康学科 助教)
身体活動(運動)を通した健康づくりを行うために、現在は身体活動の評価に関する研究に取り組んでいます。
身体活動とは「安静にしている状態より多くのエネルギーを消費する全ての営みのこと」と定義され、日本では「運動(体力の維持・向上を目的として計画的・意図的に実施するもの)」と「生活活動(運動以外のものをいい、職業や家事活動上のものも含む)」にわけられています。
身体活動が健康に良い影響を与えることは皆さんよくご存知のことだと思います。しかし、いくら身体活動が健康に良い影響を与えるということが分かっていても、からだを動かすことが嫌いな人、動かす時間がない人、足が痛いなどの理由で動けない人等、様々な理由により身体活動量が少ない人は数多くいます。国内外で健康の保持・増進のために必要な身体活動の目安が発表されていますが、多くの人々は推奨されている身体活動を行うことができていません。身体活動を通した健康づくり支援は、対象者(個人や集団)がどのような状態にあるのか、普段どの程度動いているのか、どの程度の強さで動いているのか等を把握した上で行う必要があると考えています。平成25年度に厚生労働省はアクティブガイド―健康づくりのための身体活動指針―を発表し,今より10分多くからだを動かしましょうという意味で「+10(プラス・テン)」を推進しています。皆さんも自分の身体活動状況を知って、健康づくりのために今より少しだけでも多くからだを動かしてみませんか。
私はこれまで健康づくり教室で運動指導を行ってきました。対象者の健康づくりのための運動指導であることはもちろんですが、運動指導を行うことによって私自身の日々の身体活動の増加につなげてきた部分も少なからずあります。今後は学生の皆さんと実際に外に出て健康づくりのための運動指導を行っていきたいと考えていますので、興味のある方はぜひ研究室までいらしてください。
2013年10月
東恩納 玲代(人間健康学部 スポーツ健康学科 助教) 1978年鹿児島県出身。人間健康学部スポーツ健康学科助教。専門は健康教育です。赴任してからしばらく、気づいたら研究室に籠り、一歩も外に出ていない日々が続いておりました。最近では自分の健康づくりのために!身体活動の普及啓蒙のために!毎日大学の敷地内を歩くことを心掛けております。決して暇なわけではありません。 |