沖縄の公立大学 名桜大学(沖縄県名護市)

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交流会 名桜大学×東京女学館中学校・高等学校 沖縄平和学習

掲載日:2025年4月10日お知らせ , 受験生向け , 国際文化学科

 2025年4月1日(月)、東京都渋谷区にある東京女学館中学校・高等学校の生徒22名と、名桜大学の3・4年次及び大学院生(国際文化学科 嘉納 英明ゼミ所属)の学生10名との交流会が開催されました。この交流会は、東京女学館の生徒が沖縄での平和学習の一環として訪れる研修旅行の一部であり、名桜大学の学生との対話を通じて、学びをより深めることを目的としています。

東京女学館の生徒は、今回の研修旅行で、ひめゆり平和祈念資料館、沖縄県平和祈念資料館、糸数壕、佐喜眞美術館などを巡り、沖縄戦の歴史や平和の大切さについて学びました。特に、戦争体験者の証言や資料を通じて、命の重さや当時の人々の苦しみに触れる機会となったようです。交流会では、まず大学生の佐事(3年次)による歓迎の言葉から始まりました。続いて、伊地(4年次)による三線演奏と沖縄の民謡「安里屋ユンタ」「てぃんさぐぬ花」の披露があり、沖縄らしい温かな雰囲気をつくりだしました。沖縄の文化に触れることで、生徒の緊張も徐々にほぐれていきました。

次に、汐留 優人(修士1年)による「遺骨収集のボランティア活動」の紹介が行われました。この活動は、硫黄島で戦死した方々の遺骨を丁寧に収集・保管し、戦争の記憶を次世代に伝えるという重みのある内容で、写真とともに紹介されました。活動に取り組む上での思いも語られ、生徒は、真剣なまなざしで聞いていました。

続いて行われたグループディスカッションでは、大学生がファシリテーターとなり、「沖縄戦について」「基地問題について」「研修旅行で学んだことや印象に残っていること」など、様々な話題で意見交換が行われました。私のグループでは、「糸数壕が怖かった」という声が多く上がりました。暗く狭い空間に足を踏み入れた瞬間、「懐中電灯があっても怖かった」と言う生徒もいました。「当時の恐怖や苦しみを想像して泣きそうになった」「この平和学習を通して、何があったのかを知り、受け止めて、繋げていくことが大事だと気づいた」という意見も印象的でした。大学生からは、「私たちも小中高で平和学習を受けてきたが、大学生になってからこそ、自分は何ができるのかを改めて考えるようになった」という声がありました。中高生にとっても、大学生にとっても、お互いの視点や感じたことを共有することは大きな意味を持ち、新たな気づきや問いを生み出す時間となりました。

短い時間ではありましたが、今回の交流会は、お互いの考えや感じたことを率直に話し合うことができる、貴重な学びの場となりました。東京女学館の生徒にとっても、名桜大学での交流会は、平和についての理解をより深める契機になったことでしょう。大学生にとっても、次の世代とともに平和について語り合う機会は、大きな意味を持つものでした。機会があれば、またこのような交流の場を設け、学び合いを継続していけることを願っています。

報告:佐事 奏実(国際文化学科3年次/嘉納ゼミ ゼミ長、沖縄県立開邦高校出身)

開催にあたり歓迎の言葉を述べるゼミ長の佐事奏実さん(嘉納ゼミ3年次)

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三線を弾きながら沖縄民謡による歓迎の歌を歌う伊地海里さん(嘉納ゼミ4年次)

「沖縄戦と遺骨収集」と題して汐留優斗さん(修士1年)が報告

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後半は中高生と大学生が5グループに分かれてディスカッション

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