ソフトバンク株式会社(以下「ソフトバンク」)が、全国の大学などと連携して社会課題の解決に取り組むコンソーシアム「ソフトバンク社会貢献プログラム 産学連携プロジェクト」のさらなる推進、強化を目的とした「シナジーミーティング」が、さる2024年12月12日に、東京都港区のソフトバンク本社で開催されました。
優れた取り組み事例として全国の参加大学・学校の中から名桜大学を含む6校が選定され、この「シナジーミーティング」で取り組みの内容についてプレゼンテーションを行いました。
本学からは、副学長の林 優子が登壇して本学の概要を説明したうえで、人間健康学部健康情報学科2年生の具志堅 妃乃さん、比嘉 彩乃さんの2名が、ソフトバンクとの産学連携により2024年6月から11月までの期間に沖縄県恩納村で取り組んできた「うんな魂」プロジェクトについて報告を行いました。
プレゼンテーションを行った本学健康情報学科の比嘉彩乃さん(左)と具志堅妃乃さん(右)
本学からの登壇者
副学長 林 優子
人間健康学部健康情報学科 2年生 具志堅 妃乃(学生)
人間健康学部健康情報学科 2年生 比嘉 彩乃(学生)
沖縄県恩納村での取り組み
恩納村では、2021年度よりSDGsパートナーシッププロジェクト『うんな魂プロジェクト』を実施しており、うんな中学校3年生が「社会」「経済」「環境」の3つのテーマに分かれ、企業と連携して地域課題の解決に取り組んでいます。今年で4年目を迎えたこのプロジェクトでは、新たにソフトバンクと名桜大学が参加し、「環境」テーマを担当するクラスで「村の赤土流出を中心とした環境保護」を学習テーマに設定して活動を展開しました。
ソフトバンクはこれまで恩納村と共に『未来とサンゴプロジェクト』を通じたサンゴの植付を始めとする海洋環境保護活動を行ってきました。また名桜大学とソフトバンクはデジタル人材育成と持続可能な地域振興に向けた産学連携に関する協定を締結しており、その一環として本学学生が人型ロボット「Pepper」を活用したロボットプログラミングの指導を受けてきました。
今回、2024年6月から11月にかけて計24コマにわたってうんな中学校で実施された授業ではソフトバンクの社員が講師を務め、人間健康学部健康情報学科2年生の具志堅 妃乃さんと比嘉 彩乃さんがそのサポート役として参加しました。中学生がこれからの時代に必要なITスキルへの関心を深められるよう、ロボットプログラミングを学び、また専門家による赤土流出問題に関する環境学習も行った後、最終的には「Pepper」と共に対話形式で解説するプレゼンテーションを作成して地元小学校の児童の皆さんに披露することを目標として授業を進めてきました。
ソフトバンク社会貢献プログラム 産学連携プロジェクトについて
本プロジェクトは2024年3月28日に発足し、ソフトバンクが全国の大学などと連携して、地域の社会課題の解決に向けた研究や人材の育成に取り組むとともに、そこで得た知見やノウハウを他の大学などに展開して、日本が抱えるさまざまな社会課題の解決を目指すものです。現在50を超える大学・学校などが参加しています。
大学などの高等教育機関は、地域社会を支える基盤として、地域のニーズを踏まえた質の高い人材を育成し、地域の社会課題の解決に取り組むことが求められています。一方で、社会課題が複雑化する中で、一つの高等教育機関だけで取り組むことが困難になっています。本プロジェクトでは、ソフトバンクと大学などが連携して、地域の社会課題の解決に取り組んでいる事例の成果や課題を共有する定期的な情報共有会(今回開催された「シナジーミーティング」等)を開催するなど、学校間の連携を促進し、社会課題の解決に向けた取り組みを全国で推進します。また、大学などからのニーズに応じて企業とのマッチングを行い、社会課題の解決に寄与するイノベーションの創出を支援します。
※ SoftBankおよびソフトバンクの名称、ロゴは、日本国およびその他の国におけるソフトバンクグループ株式会社の登録商標または商標です。
※「Pepper」はソフトバンクロボティクスの登録商標です。恩納村「うんな魂」プロジェクトは、ソフトバンクロボティクスのPepperを活用し、恩納村教育委員会および名桜大学が独自に実施しています。
大学の概要を説明する副学長 林優子
プレゼンテーションの様子