2024年11月20日、恩納村立うんな中学校で開催された「うんな魂プロジェクト」の学習発表会において、同中学校の授業でロボットプログラミングのサポートに携わった本学学生の貢献を評価いただき、恩納村長から感謝状を授与されました。
恩納村では、2021年度よりSDGsパートナーシッププロジェクト『うんな魂プロジェクト』を実施しており、うんな中学校3年生が「社会」「経済」「環境」の3つのテーマに分かれ、企業と連携して地域課題の解決に取り組んでいます。今年で4年目を迎えたこのプロジェクトでは、新たにソフトバンク株式会社(以下「ソフトバンク」)と名桜大学が参加し、「環境」テーマを担当するクラスで「村の赤土流出を中心とした環境保護」を学習テーマに設定して活動を展開しました。
ソフトバンクはこれまで恩納村と共に『未来とサンゴプロジェクト』を通じたサンゴの植付を始めとする海洋環境保護活動を行ってきました。また名桜大学とソフトバンクはデジタル人材育成と持続可能な地域振興に向けた産学連携に関する協定を締結しており、その一環として本学学生が人型ロボット「Pepper」を活用したロボットプログラミングの指導を受けてきました。
今回、2024年6月から11月にかけて計24コマにわたってうんな中学校で実施された授業ではソフトバンクの社員が講師を務め、名桜大学健康情報学科2年生の具志堅妃乃さんと比嘉彩乃さんがそのサポート役として参加しました。中学生がこれからの時代に必要なITスキルへの関心を深められるよう、赤土流出問題に関する環境学習を行い、最終的には「Pepper」と共に対話形式で解説するプレゼンテーションを作成して地元小学校の児童の皆さんに披露することを目標として授業を進めてきました。
授業ではグループワークの時間を多く取り、グループ内での合意形成や意思決定のプロセスを学べるように進められました。目標設定や、誰に何を伝えたいかなどのメッセージ、教材作成における役割分担などをお互いに協力して、作業や進捗確認に気を配ることができるような授業構成が心掛けられました。2024年10月には、完成したプレゼンテーションを披露するためにうんな中学校の生徒たちが村内4校の小学校を訪問して出前授業を実施しました。
中学生自身がロボットを活用した教材を作成し、それを用いて小学生に地域課題をわかりやすく伝える試みは、恩納村では初めての取り組みとなります。この活動は、地元に大学があることの意義や価値を改めて示すものとなり、産学官が一体となった次世代育成の事例として、恩納村から高く評価いただきました。
恩納村から感謝状を授与された名桜大学健康情報学科の具志堅妃乃さん(左)と比嘉彩乃さん(右)
恩納村長を代理し、副村長・山城雅人さんより感謝状を授与されました
うんな中学校での授業を担当したソフトバンク株式会社・坂本英隆さん、
名桜大学健康情報学科・具志堅妃乃さん、比嘉彩乃さん(左から)
2024年10月30日に実施された恩納村立安富祖小学校への出前授業。
Pepperとの対話による村の環境課題に関するクイズを盛り込むなど、楽しく分かりやすいプレゼンテーションができました
※ SoftBankおよびソフトバンクの名称、ロゴは、日本国およびその他の国におけるソフトバンクグループ株式会社の登録商標または商標です。
※「Pepper」はソフトバンクロボティクスの登録商標です。ソフトバンクロボティクスのPepperを活用し、恩納村教育委員会および名桜大学が独自に実施しています。