2024年8月30日(金)~9月12日(木)の日程で、本学の砂川昌範学長、木村堅一副学長、比嘉一成財務部長、中山登偉国際交流課長からなる4名の名桜大学南米訪問団は、国際交流協定を締結するため、南米のブラジルとアルゼンチンの2カ国を訪問しました。
砂川学長一行は、現地時間9月2日(月)、ブラジルのサンパウロ大学を訪ね、コミュニケーション芸術学部(SCHOOL OF COMMUNICATIONS AND ARTS,ECA)と芸術科学人文科学部(SCHOOL OF ARTS, SCIENCES AND HUMANITIES,EACH)共催の調印式に出席しました。ECA国際交流委員長のセシリア・メロ教授の温かい歓迎挨拶の後に、砂川学長はブラジリーナ パサレッリECA学部長とリカルド・リッチ・ウヴィーニャEACH学部長と共に3者間の学術交流及び学生交流に関する協定書に署名しました。今回の協定は本学と同大学のコミュニケーション芸術学部及び人文科学芸術学部の2学部間における老年学、レジャー及び観光学の分野を中心とした教員間学術交流と学生交換留学を目的としています。
サンパウロ大学(USP)は1934年にサンパウロ州に設置された州立大学です。現在、大学を構成する部局(機関等)は40を数えます。ラテンアメリカの中でもトップクラスの大学であり、ブラジルやヨーロッパ諸国から著名な教授などが集っています。学生数8万人のうち、日系人が14%を占めています。
今年の9月はアルゼンチン産業社会科学大学(UCES)と協定締結30周年の節目を迎えますが、近年、両国とも経済的な要因や言語の壁により、学生の交換留学は途切れている状況が続いています。その局面を打開するために、現地時間9月3日(火)、砂川学長一行はアルゼンチンのブエノスアイレス市に入り、翌日9月4日(水)、産業社会科学大学を訪問しました。同大学学長のガストン・オドネル博士が本学の訪問を非常に重視し、学長を始め、副学長、事務総長、各学部長計14人に昼食歓迎会を開いていただきました。両大学の入学試験制度や卒業率、退学率、休学率、学生交換留学の課題などについて幅広い意見交換を行いました。
大学訪問の傍ら、これまでにお世話になりましたサンパウロ県人会、在亜沖縄県人連合会、社団法人在亜日本語教育連合会所属の日系学生寮CEUAN、アルゼンチン名護市民会会館を表敬訪問し、深い敬意と謝意を表しました。また、UCESでは本学の派遣留学生にスペイン語プログラムを提供できないという課題の代替策として、日系人学校法人日亜学院短期大学を訪ね、今後の学生交流協定締結について意見交換し、前向きに検討していただく回答を得ました。その他に、ブエノスアイレス市内で砂川学長主催の夕食懇談会を行いました。沖留会(在亜沖縄県費派遣研修生OB会)のメンバー5人が参加し、沖縄で留学していた当時の懐かしいエピソードを披露し、若い世代間のウチナーンチュの絆をもっと深めて頑張って行こうと約束しました。
最後に、この場を借りて、サンパウロ大学との協定締結実現に大きなご支援とご協力をいただきましたサンパウロ県人会元会長大城ケンジ氏ご夫妻、サンパウロ市内で歓迎会を開いていただいた現ブラジル県人会会長タカラ リツタダ氏、ブラジル県人会元会長ヨナミネ シンジ氏、ブラジル沖縄県人会理事島袋栄喜氏、WUBブラジル会長知花ルイ氏、副会長比嘉哲夫氏、上原テリオ氏、嶺井フラビオ氏及び在亜沖縄県人連合会副会長宮城エルネスト氏などの方々に深甚なる感謝の意を申し上げます。
※今回の訪問について「ブラジル日報」にも取り上げられました。
https://www.brasilnippou.com/2024/240907-21colonia.html
(記事の閲覧には会員登録・ログインが必要な場合があります)
右からリカルドEACH学部長、ブラジリーナECA学部長、本学砂川学長、木村副学長
サンパウロ大学の調印式にて
産業社会科学大学ガストン学長(前列中央)他関係各位の歓迎を受けました
産業社会科学大学での昼食歓迎会にて
報告:中山 登偉(国際交流課 課長)
2024年10月4日