スポーツ健康学科では、1年次全員が「救急処置」の授業を受講し、命を救うための知識と技術を学んでいます。4~5月には心臓マッサージやAED等の使用法を学び、5~6月には、酸素供給キットを使ったOFA(酸素ファーストエイド)の実習を行いました。
OFAの実習では、沖縄在住の資格を持ったマリンスポーツインストラクターの方々が、少人数制で丁寧に指導してくださいました。学生たちは、実際に酸素供給キットに触れながら、初めての経験に戸惑いながらも、真剣に取り組んでいました。
なぜOFAを学ぶのか?
2016年に厚生労働省が、水の事故の際に限って医師以外の人でも医療用酸素を使用できるという見解を示したことを受け、水難事故の際に酸素供給を行うことが重要視されるようになりました。特に、マリンスポーツが盛んな沖縄では、海での事故に備えて、OFAの知識と技術を身につけることが求められています。
名桜大学は、沖縄の大学として、地域社会に貢献したいと考えています。そこで、全国に先駆けてOFAの講習を継続的に実施し、学生たちが将来、水難事故で遭う人を減らすことができ、水難事故で苦しむ人を助けられるような人材へと成長することを目指しています。
学生たちの声
「初めて酸素供給キットを使ったときは緊張しましたが、インストラクターの方の丁寧な指導のおかげで、自信を持って操作できるようになりました」
「OFAを学ぶことで、いざという時に役立つ知識と技術を身につけることができました。今後、資格取得試験を受験して、海で活動する機会に、この経験を活かしたいです」
名桜大学スポーツ健康学科では、これからも、地域社会の安全に貢献できる人材を育成していきます。
報告:遠矢 英憲(スポーツ健康学科 上級准教授)