沖縄の公立大学 名桜大学(沖縄県名護市)

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シンポジウム「ウチナーンチュの移民-境界と移動-」開催報告

掲載日:2024年8月22日お知らせ , 地域の方向け

 令和6年7月20日(土)、沖縄市民会館中ホールにて、開学30周年および公立大学法人化15周年を記念した国際文化研究科主催シンポジウム「ウチナーンチュの移民-境界と移動-」を開催いたしました。約140名の来場者があり、昨年度よりさらに多くの方々に足をお運びいただきました。
 坪井祐司教授が司会を務め、嘉納英明研究科長より開会挨拶、次に、共催である名桜大学沖縄ディアスポラ研究センターの設立経緯について、センター長である砂川昌範学長から説明がありました。基調講演では、比嘉久名護博物館特任館長に「『眉屋私記』と屋部」というテーマでご講演いただきました。シンポジウムでは、筆者が「キューバ沖縄移民による宗教実践の現在-日系人共同墓と慰霊行事の調査報告-」、長尾直洋准教授が「越境するウチナーンチュ-具志川からブラジルへの出移民と多様な移動の経験-」、我那覇宗孝客員教授が「ペルー沖縄移民のアルゼンチンとブラジル転住」というテーマでそれぞれ研究発表を行いました。三者の発表から、沖縄移民はよりよい仕事と生活環境を求めて複数国間を活発に移動していたことが明らかとなりました。
 総合討論では、屋良健一郎上級准教授がファシリテーターを務め、フロアからの質問に対して登壇者4名が回答しました。沖縄そばがブラジルのローカルフードとなっていることについて質問が出るなど、移民が持ち込んだ沖縄文化が現地で受容されていることについて来場者の関心が高い様子が伺えました。閉会後には、他大学の研究者など多くの方々からお声がけいただき、本学が沖縄移民研究の拠点としてさらに発展していくことを期待する激励の言葉などをいただきました。昨年度および今年度のシンポジウム内容を文字起こししたものを「やんばるブックレット」として出版予定です。前回に引き続き、今回も多くの教職員のご協力のおかげで滞りなく開催することができました。この場を借りて御礼申し上げます。

報告:上原 なつき(国際文化学科 准教授)

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