令和6年6月22日(土)、1年次を対象に、スポーツ健康学総論「スノーケリング実習」を大宜味村大宜味海岸で実施しました。参加者は上級生のピアサポートを受けながら、やんばるの豊かで美しい自然体験活動から多くの学びを得ました。
スノーケリングを楽しむ学生たち | きれいな海でスノーケリング・SUPを実践 |
SUP班の事前研修 | レスキュートレーニングの様子 |
参加した1年次学生の声
竹田 幹生(スポーツ健康学科1年次、沖縄県立首里高校出身)
「僕が生まれたこの島の海を 僕はどれくらい知っているんだろう」
上記の文章は、沖縄県出身のアーティストBEGINの「島人ぬ宝」の歌詞の一部です。令和6年6月22日に行われたスノーケリング実習で、私はこの歌詞の意味が少しわかった気がしました。テトラポットを超えて、自分の目で見るサンゴ礁と海の生物に感動を覚え、改めて、沖縄の海の美しさに気づかされました。
実習の当日まではスノーケリングについて座学で専門的に学び、プール実習で実践するという流れで学習を深めました。専門的に学習したことの1つは、マリンスポーツを安全に楽しむためには「水中マスク、スノーケル、フィン、浮力体」の4点セットが重要であることです。海難事故の多くは、このセットのうちどれか欠けていることが要因に挙げられるため、このセットの重要性と正しい扱い方について座学とプール実習で学習しました。その他にも、当日の海で確認することや、生物について、傷害を受けた時の対処についても学びました。
このように「沖縄の海について」、「海のレジャーについて」詳しく学び、実践を通して改めて気づかされたものが多くありました。特に、海の美しさに感銘を受けました。この海を守るにはどうすればいいか?まずは、新聞やニュースでの記事にしっかり興味・関心を持つところから始めようと思います。
最後に、この実習を安全に、円滑にサポートしてくださった皆様に深く感謝申し上げます。ありがとうございました。
石川 美南(スポーツ健康学科1年次、広島県立広島観音高校出身)
今回のスノーケリング実習を通して、感動したことが多くあります。まずは、沖縄県の海はとても透き通っているということです。広島県の海は少し深いところに行くと地面が見えなくなったり、魚が見えることもほとんどありません。しかし、沖縄県の海はどんなに深いところに行っても地面まできれいに透き通っていて、色鮮やかな魚をたくさん見ることができました。広島県の海とは比べ物にならないほどのきれいな海で、きれいな魚やサンゴ礁を見ることができてとても貴重な経験になりました。
また、バディワークの大切さやルール・マナーを守る大切さを学ぶこともできました。スノーケリング実習を楽しく終えることができたのは、私たちのために時間をかけて準備をしてくださった先輩方や先生方、インストラクターの方々のおかげです。本当にありがとうございました。
ピアサポート学生(先輩学生)の声
■ピアサポート:看護臨床実習受講生(Aグループ担当)
馬庭 梨帆(スポーツ健康学科3年次、島根県立出雲高校出身)
今回の海洋実習では、看護臨床実習生として初めて運営側で参加させていただきました。当初は少し不安もありましたが、事前指導から実習当日にかけてリーダーを中心に何度も話し合いを繰り返し、共通認識をもって健康・安全管理に努めるようにしました。また、今年度は月経教育の充実や点呼・誘導の工夫など、新しいことにも挑戦しました。
実習当日は、梅雨明け直後で気温が上昇し、熱中症が最も心配されました。スノーケリングを行っている学生だけではなく、運営スタッフや先生方の健康面にも気を配り声かけを行うことで、一人の負傷者も出ることがなく、無事にやり遂げることができました。この経験から、養護教諭として他の先生方と話し合いながら、子どもの健康支援ができる資質を身に付けることができたと思います。改めて,貴重な実習に参加でき感謝しています。
■ピアサポート:看護臨床実習受講生(Bグループ担当)
上江洲 汐音(スポーツ健康学科3年次、沖縄県立普天間高校出身)
今回の海洋実習では、救護・サポート活動を行う運営側の一員として参加させていただきました。実習前の保健指導では、スノーケリング実習当日までの食事や睡眠などの生活習慣を中心に、健康面で不可欠な知識を伝えました。実習当日は、Bグループは特に健康面での配慮が必要な学生の健康観察と支援に力を入れました。活動の要所要所において積極的な声かけを行いながら、体調不良の早期発見に努めました。さらに、参加者全員の熱中症対策や体調管理にも注意し、常にメンバー全員で情報共有や声掛けを行うよう心がけました。その結果、チームとしての意識向上や団結力の高まりを感じ、困難な状況でも一丸となって協力することの重要性を実感できました。今回の実習活動を通して、多くの学びや成長を得ることができ、将来に繋がる貴重な経験となりました。
■ピアサポート:初年次教育チューター(スノーケリング実習 SUP班)
柴原 由美子(スポーツ健康学科2年次、新潟県・新潟青陵高校出身)
私はサップ班としてシュノーケリング運営に携わりました。1年次で参加した際はサポートを受ける側として、楽しんで活動を行いました。今回はサポートする側として安全面に気を配りながら活動を行いました。活動を通して、運営の大変さを実感しました。また、周囲の状況を把握しながら活動する必要があり、安全管理の大変さを学ぶことができました。
昨年サポートして下さったチューターの方々へのありがたみを感じ、自分も精進していこうと思うきっかけになったと思います。そして、事故なく安全に終わることができたことには達成感を感じています。
サップ班ではサップスキルを磨くとともに、安全管理の知識を身につけることができました。名桜大学にはこのようなチューター制があることが強みだと感じています。今後も大いに活用しサポートする経験を積んでいきたいと感じています。
■ピアサポート:初年次教育チューター(スノーケリング実習 スノーケリング班)
佐々木 碧晴(スポーツ健康学科2年次、北海道・市立札幌開成中等教育学校出身)
私が1年次の時のスノーケリング実習には、支援者ではなく受講者として参加してとても楽しかったのを覚えています。海洋スポーツと後輩への支援に興味があった私は今回の実習に、1年生と一緒に泳ぎながらサポートをするスノーケリング班として参加しました。
スノーケリング班としての準備は3月から始まりましたが、6月の海洋実習までの準備期間は、あっという間に過ぎていったように感じるほど大変でした。学生が主体となってすべての計画・準備・運営を行ない、大学の講義では決して得られない学びを多く得ることができました。まるで社会でしか経験できないことを、一足先に経験しているような感覚でした。
元々は1年生が楽しく安全に学びながら成長するということを期待していましたが、実習の全てを通して、支援者としての自分の主体性・計画力・課題解決力などの成長に繋がったと思います。今年の実習を楽しいと感じてくれた1年生が来年の実習に支援側として参加し、このサイクルが繋がっていくことを期待しています。
■ピアサポート:初年次教育チューター(スノーケリング実習 陸上班)
新垣 希颯(スポーツ健康学科2年次、沖縄県立向陽高校出身)
今回海洋実習に初年次教育チューターとして参加し、多くの学びと同時に支援人材としての第一歩を踏み出すきっかけとすることが出来ました。今回、私は初年次教育の立場から陸上班として器材の準備・片付けに参加しました。初めは、支援人材としての自覚が足りず指示待ちの部分がありましたが、視野を広く持って判断・行動する。できない部分を補い合い、各個人が任された役割以上の活動に責任を持って取り組むことで先輩方と共にやりがいを持って海洋実習を価値あるものとして実施することが出来たと考えます。
また、本実習はその他の学生スタッフや先生方、インストラクターの皆様、実習先で施設を貸していただいた大宜味村の村長さんをはじめとして、多くの方々の協力なしでは本実習を成功させることが出来なかったと感じています。今回、このような貴重な体験をさせていただいたことに心からお礼を申し上げます。誠にありがとうございました。