「英語学習に力を入れながら、観光分野を学んだ4年間」
東京都総務局総合防災部防災管理課(防災普及担当) 勤務
―国際学群 観光産業専攻(2016年度卒業) 中園 亜依さん ―
名桜大学に入学したきっかけ
試験に合格し入学金を手に名護行きのバスに揺られながらも、実は入学するかしないか迷っていたんです。そんな私の迷いを一瞬で吹き飛ばしてくれたのが、バスの車窓から初めて見た名護の美しい海。目にした瞬間に、絶対にこの大学に入学しようと決めました。運命を感じるくらいの衝撃的な感動は、念願の公務員として東京都庁で働いている今も忘れることができません。
入学した頃は、高校時代から力を入れていた英語のスキルをより高めようと語学力の向上に努め、英語検定準一級合格を果たしたり、学習支援団体LLC(言語学習センター)でチューターを務めたりしていました。当時大学は学群制で、2年次まで幅広く様々な学問領域を学び3年次で専門分野を決めるという仕組みでした。大学での幅広い学びを経験した私は、自身の専攻の選択に際して、入学当初想定していた言語分野ではなく、観光分野を選択することにしました。コミュニケーションツールとして英語力をブラッシュアップしたいと思っていた私にとって、言語学的に英語を研究する分野はめざす方向とは少し違っている気がして、それよりせっかく観光の本場沖縄にいるのだから観光について専門的に学びたいと考えたのです。その当時から卒業後は公務員になりたいという夢を持っていたので、地域での観光振興などの知識を得ることが将来の仕事に役立つのでは、という思いもありました。英語力は普段の学生生活の中で伸ばしていこうと考えていました。
大学生活で積極的に取り組んだことはありますか
在学中は英語力を伸ばすチャンスには数多く巡り会えました。例えば、世界的な自転車の競技大会「ツール・ド・おきなわ」。沖縄北部地域で繰り広げられる国際レースで、海外からも選手が多く参加します。私は大学2年次、3年次の2年間、通訳ボランティアとして外国人選手の通訳を手伝いましたが、特に2年の時は、聞き取りはできても全くと言っていいほど話すことができなくて、とても歯痒く情けない思いを味わいました。少しでも話すことに慣れようと、所属していたLLCでは英語で行われるミーティングの司会を担当するなどの努力を重ねました。他にも日本各地の大学生と共にアメリカ・ワシントンに行き、現地の大学生と意見交換をするイベントに参加できたことなど、名桜大学の学生だったからこそのチャンスに数多く恵まれた4年間でした。
英語力の向上とともに、学生時代に力を入れていたのは、公務員採用試験に向けての勉強でした。大学の「社会心理学」や「憲法」などの講義は、公務員試験に向けての基礎知識になりましたし、3年からは大学で開講された「公務員対策講座」が大変役に立ちました。また、先生方もエントリーシートの添削や面接の練習などに力を貸していただきました。このようなサポート体制や教職員の応援が、私の夢の実現に大きな後押しになったと感謝しています。勉強するときによく使っていた大学図書館の静かな雰囲気と大きな机が今でも懐かしく思い出されます。
公務員として様々なことに挑戦したくて東京都庁職員に
数カ所受験した公務員試験のうち、就職先として選択したのが東京都。当時東京オリンピック・パラリンピック開催を目前に控え、いろいろなことにチャレンジできそうな気がしました。できれば五輪関連の仕事を担当してみたいと思っていたところ、入都3年目でオリンピック・パラリンピック準備局組織委員会への派遣が決まり、情報系サービスの部署に配属となりました。これ以上ないような大きなイベントを職務として経験できたことは、私にとって何より貴重な経験となりました。
現在は、部内の文書管理や防災関係のイベントにおけるプレス対応、ホームページやSNSでの発信、そして都民の皆様への対応が主な業務です。
将来は、東京都と沖縄県の観光連携に関する事業に携わりたいなと夢を描きつつ、日々の業務に取り組んでいます。
受験生の皆さんへメッセージをお願いします
現代社会では、