本年度、国際学群語学教育専攻の学生3人が、中学校英語科教員採用候補者選考試験最終合格者となりました。その3人とは、藤本太司さん(和歌山県)、中川麻美さん(鹿児島県)、塩地奎花さん(大分県)です。私は、心の底から「おめでとう!」といいたいと思います。また、誇らしく思います。
この素晴らしい結果は、この3人を含む国際文化専攻・語学教育専攻の学生が切磋琢磨しながら、「集中」して採用試験対策に取り組み、最後まで「粘り抜いた」ことによるものです。特にこの3人は、2年次から採用試験対策を始めており、早く取り組み始めたことも、この結果につながったものと考えます。そして、高安美智子先生・新城敦先生等の北部教員養成講座の先生方、渡慶次正則先生・半嶺まどか先生等の語学教育専攻の先生方、教職科目を担当している先生方、教員養成支援センターや教職課程委員会の教職員の皆様、こうした多くの方々のご支援、ご指導の集大成がこの3人の最終合格だった、といってよいでしょう。
語学教育専攻では、昨年度も複数の教員採用候補者選考試験一次合格者を出しておりました。しかし、模擬授業、面接(集団面接を含む)等が行われる二次(あるいは三次)試験において不合格となっておりました。そこで本年度前期に、二次対策の意図をもちつつ、週に1回(1日)中学校現場での学習支援活動を行う中で、実際に実践されている授業や生徒指導、学級経営等を見て、体験して学びとる取り組みを行いました。北部地域の学校、先生方に大いにご協力いただき、10数人の教員志望学生(4年次)が取り組みました。本年度の結果は、その取り組みの成果だとも考えられ、北部の中学校現場と大学との連携・協働体制から生み出されたものともいえます。この場を借りて、北部の中学校現場の先生方に、深く感謝致します。
報告:板山 勝樹(国際文化教育研究学系 語学教育専攻長)
「意見交流の場で考えを深め、向上心を高く持ち続ける」
塩地 奎花(語学教育専攻4年次、大分県立別府鶴見丘高校出身)
「絶対に教師になる。」、その思いを胸に、名桜大学に入学しました。1年次から教職科目に必死に取り組みましたが、授業の内容が難しくなっていくうちに、心が折れてしまうことが増えていきました。そんな時、同じように教職に強い熱意を持っている仲間たちに何度も救われました。仲間とは意見が食い違い、言い争ったこともありましたが、互いの意見を共有してきたことで、現在の自分自身の教育観を形成することができたのだと思います。また、大学の先生方の指導やアドバイスはとても刺激的でした。指導案の発表や模擬授業に取り組んだ際には、現場経験のある先生方ならではの視点から意見や質問をもらうことで、自分では気が付くことのできなかった点を改善できました。 私が4年間頑張ることができたのは、仲間や先生方との意見交流の場が多くあったからです。考えを深めると同時に、モチベーションが常に保たれ、夢に向かう向上心を高く持ち続けることができました。ありがとうございました。
「学習環境を活用し、合格へ」
藤本 太司(語学教育専攻4年次、和歌山県立海南高校出身)
名桜大学の先生方の熱心なご指導により、この度は和歌山県教員採用試験の中学校英語科に現役で合格することができました。名桜大学の教職課程の良さは、専門科目(英語)に関する講義が多く、教職の知識と平行して専門的教養を十分に深めることができる点です。教員採用試験では専門教養の点数の割合が大きい自治体が多く、専門教養の点数が合否を左右します。名桜大学の教職課程では英語の4技能を段階的に伸ばすカリキュラムを構成しており、英語の能力をバランス良く上げることができます。また、それらの講義のほとんどが英語のみで行なわれており、英語を理解するために日々努力できる環境があることも特徴の一つです。名桜大学で深めた専門的知見は、教員採用試験の合格に繋がったことのみならず、今後の教員として授業を構成する上でも縁の下の力持ちになると思います。次年度に教員採用試験を受験したいと考えている学生は、今まで自分がやってきたことに自信を持って頑張ってください。来年に良い報告が来るのを待っています。