令和4年度安田記念医学財団癌看護研究助成の対象者として本学大学院看護学研究科の堀打学さんが選ばれました。癌看護研究助成は、癌看護の研究助成及び人材育成を図り、癌看護ケアの水準の向上と国民の健康福祉の増進に寄与することを目的としています。
令和4年12月3日(土)には大阪市内で贈呈式が行われ、堀打さんに癌看護研究助成金贈呈書が授与されました。
令和4年12月22日(木)、堀打さんは指導教員の玉井なおみ教授とともに砂川昌範学長を訪れ、助成に採択されたことを報告しました。
堀打さんは、「終末期がん患者はがんによる全人的苦痛のため、怒りの感情を抱きます。この怒りは時に身体的暴力や言語的暴力として表出され看護師に脅威を与えるものとなります。しかし、がん看護領域において、患者の怒りや暴力に対するケアや看護師への支援についてはほとんど研究されておらず、今後の課題であると考えています。本助成金をもとに、終末期がん患者から怒りの表出を受けた看護師の体験を明らかにし、看護師の支援の構築の一助にすることができればと思います」と今後の抱負を述べました。
報告を受けた砂川学長は「大学院生である貴重な時間を大切にし、しっかり学び、研究をすることで、自分なりの答えをつくってほしい。仮の答えでも自分が次に進むためのステップとなり、大きく成長できると思います。本当におめでとうございます」と激励しました。
令和4年度助成対象者
堀打 学(大学院看護学研究科1年次)
「終末期がん患者から表出された怒りに対する看護師のストレスの様相とサポート体制の探求」
看護師支援の構築の一助に
(左から砂川学長、堀打さん、玉井教授)