2021年10月23日(土)、学生会館SAKURAUM6階スカイホールBにて「第6回世界ウチナーンチュ学生サミット」を開催しました。例年は学内外から多くの方々にご参加いただきますが、今回は人数を制限してのオンライン開催となりました。参加者は学生10人、海外参加者7人、教職員3人の計20人でした。
9月から事前交流を開始し、各自が撮影した動画をLINEでシェアしました。日本語と外国語による自己紹介動画、當山久三紀念館など移民関連施設をフィールドワークして撮影した動画を海外参加者にシェアしました。一方、海外参加者は沖縄ルーツに関するものとして自宅の仏壇(トートーメー)や、沖縄からブラジルに移民した祖母のエピソードを紹介する動画などをシェアしてくれました。また、沖縄に関するクイズなどを出して、オンライン上での事前交流を図りました。その他にも、facebookページを開設し、開催日まで学生がカウントダウン写真を毎日アップして、学外への広報活動も行いました。
サミット当日は、開会あいさつの後に2グループに分かれて、学生と海外参加者がそれぞれ自己紹介を行いました。その後、事前にシェアした動画についての質疑応答、またコロナ禍における移民学習と交流のあり方について議論を交わしました。移民に関する真面目な話題、またそれぞれの趣味といったフランクな話題について積極的に話し合うことができました。ディスカッションの後は、うちなーぐち、日本語、スペイン語、ポルトガル語での乾杯の音頭とともに、学生の企画による交流会が催されました。新垣アンドレさんによるペルー音楽フェステッホと日本のラジオ体操のコラボレーション動画、また、本学学生の末吉りんかさんによる琉球舞踊が披露され、沖縄文化と沖縄県系移民先の各国文化との交流がなされました。最後に参加者全員でカチャーシーを踊り、次年度の沖縄での再会を誓い、盛況のうちに閉会を迎えました。
報告:上原 なつき(国際文化教育研究学系 准教授)
長尾 直洋(国際文化教育研究学系 准教授)
「ペルー、ブラジルの若者たちとオンライン交流」
川野 遥風(国際文化専攻3年次、福岡県立福岡工業高校出身)
2021年10月23日に開催された「第6回世界ウチンーンチュ学生サミット」に、現地実習のポルトガル語圏・スペイン語圏合同コースを履修したメンバーと一緒に参加しました。メンバーとは、開催に向けての準備から本番まで協力して励みました。 本番当日、上原なつき先生の開会の挨拶から始まり、本学からの参加者、ペルーおよびブラジルからのオンライン参加者が2グループに分かれ、ディスカッションを行いました。開催までに名桜生側は事前に実施した県内フィールドワークで学んだこと、ペルーおよびブラジルからの参加者側は「各国のニッケイ文化の知識」をLINEアプリで写真や動画を共有しており、サミット当日はそれらの動画や写真から気になったことをお互いに質問し合いました。 最後は交流会で、日本語、スペイン語、ポルトガル語、うちなーぐちの4ヵ国語で乾杯をし、出し物を楽しみました。ペルーからの参加者、新垣アンドレさんはラジオ体操とペルー音楽をミックスさせた演奏動画を披露してくださり、両国の音楽要素が見事にマッチしていてとても斬新でした。また、末吉りんかさんによる琉球舞踊は、私たち学生も見惚れてしまうほど美しい踊りで感動しました。初めてのオンライン開催ということもあり、改善の必要があった部分もありましたが、普段とは異なる方法で交流ができたことと、同じ場所に集まらなくても各国の若者たちと交流ができたので私は成功だったと感じています。
オンラインによるグループワーク
参加者全員でカチャーシー
長尾先生による閉会のあいさつ
第6回世界ウチナーンチュ学生サミットを終えて