本学の教育・養護実習は、地域連携の一環として、名護市近郊の小・中・高等学校で行われることを基本としており、その取り組みも一定程度定着してきました。
昨年度に続き2021(令和3)年度も、新型コロナウイルス感染症の影響で「教育・養護実習が中止になるのではないか」、「実習期間が短縮されるのではないか」等の問題が予想され、「大きな不安」の中での教育・養護実習の実施でした。実際に本学でも、数名の学生の教育実習が中止、あるいは、期間短縮になりました。本当に、残念に思います。
さて、2021(令和3)年12月8日(水)16:30~18:00、本学講義棟105、107、108、110、207~212教室にて教育・養護実習報告会を行いました。
この報告会の目的は、一つに、教育・養護実習生が自らの体験を振り返り、自己の研究・実践上の課題等を再認識し、今後に活かす機会とすること、二つに、来年度の教育・養護実習予定者がその様子を先輩たちから事前に聞くことで、できるだけ多くの情報を収集し、教育・養護実習中に対する見通しを持つ機会とすることです。教育実習を終えた学生と実習予定者が学び合う良い機会となりました。
本年度の教育実習生は、本年度の実習生は、小学校4人、中学校53人、高等学校6人、合計63人でした。本年度は10教室に分かれ、一人5~10分程度の報告が行われました。教育・養護実習を終えた学生からは、「事前の指導案等の準備が大切であること」、「実習中は、子どもに積極的に関わること」等の重要性やアクティブ・ラーニングを取り入れた授業・ICTを活用した授業を行う学校が増えている実態や現実に、ハイブリッド形式の研究授業が行われたこと、さらには学級集団を指導する難しさが語られました。教育・養護実習予定者は、先輩たちの経験に学び、自らの実習に活かそうとする姿勢が見られました。今回の報告会等を踏まえ、来年度の教育実習も実り多きものになることを期待します。
報告:教員養成支援センター長 板山 勝樹(国際文化教育研究学系 教授)
実習を振り返り、課題等を再認識
実習を終えた学生と実習予定者が学び合う