名桜大学で鍛えたポルトガル語を活かし、在アンゴラ日本国大使館で働く
― 国際学群国際文化専攻卒業生(2017年度卒業) 桑子 由紫さん ―
名桜大学に入学したきっかけ・名桜大学の良さ
私が名桜大学へ入学した理由は、元々英語教師を目指していたからです。入学後、英語の習得に一層励んでいこうと考えていましたが、ポルトガル語に出会い、英語教師とは異なる道へ進みました。
名桜大学の良いところは、リベラルアーツ教育といって2年次まで専攻を決めず幅広い分野から自分の興味のある講義を取る期間があるところです。私は初め英語を学ぼうと考えていましたが、3年次はブラジル研究のゼミに入り、ポルトガル語やブラジル文化に熱中する日々を送りました。自分が納得する道に進めたのは、このリベラルアーツ教育制度のお陰だと思います。
また、立地も名桜大学の良さの一つだと思います。名桜大学は沖縄県名護市にあり、周りが山や海、マングローブに囲まれていて自然豊かな場所です。名護市は自然豊かなので勉強や研究に疲れてしまったとき、心を癒すことができます。さらに、雰囲気が落ち着いているので勉強に集中しやすいです。
大学生活で積極的に取組んだこと
一つはやはりポルトガル語の習得とブラジル文化研究に打ち込んだことです。私はこの二つが大好きでしたし、自分に合っていると感じていたのでそれこそ時間を忘れて没頭していました。名桜大学にはポルトガル語とブラジル文化に造詣の深い教授がいらっしゃったのですが、現地ブラジルでも実際に色々学びたいと思い、3年次のときに留学もしました。現地でも貪欲に学ぼうと留学生向けの科目のみならず正規学生の授業に参加させていただいたり、余暇には現地の文化、ズンバやカポエイラ、サンバなどを体験したりしました。留学後もブラジルに関する卒業論文を書きました。
もう一つは大学の興味のある授業をたくさん受講したことです。大学4年次で卒業単位を取り終わった後も「面白そう」と感じた科目は履修しました。特に興味深かったのは「比較宗教学」や「Visual Communication入門」、「コンピュータ・グラフィックス」などです。知識を広げ、情報技術を身につけるために役立ちました。
現在のお仕事について
私は在外公館派遣員第94期生として、在アンゴラ日本国大使館へ2年の任期で派遣されています。主な業務は、当国へいらっしゃる公用出張者のホテルの予約や配車などの便宜供与、そして公館での総務・会計補佐など語学を生かした支援を行います。また、現地職員管理の補佐や大使館事務所・公邸などで問題が起こった際担当官を補佐する業務も大切な仕事の一つです。
まだ赴任して間もなく、日々ご指導ご鞭撻をいただきながらなんとかやっている状態ですが、少しでも早く業務を覚え館員の皆様の力になれるよう一所懸命に努力したいと思っています。
メッセージ ~入学希望者・在学生の皆さんへ~
【入学希望者の皆さんへ】
卒業生の立場から言わせていただきますと、名桜大学は大学進学の際のとても良い選択の一つだと思います。自然豊かなこの場所では勉学や研究に思う存分打ち込むことができ、また「名護から世界へ」とホームページにあるように留学や仕事を通して世界に挑戦する学生が多くいるため大変大きな刺激を得ることができます。もし良かったら、名桜大学で自分を試してみてください。忘れられない4年間があなたを待っています!
【在学生の皆さんへ】
こんにちは。今の名桜大学は凄まじい成長を遂げ、私が在籍していた頃とはすっかり変わっていると思います。しかしそれでも名桜大学の一卒業生として僭越ながら一言差し上げたいと思います。それは「挑戦し続けてほしい」ということです。名桜大学の学生の良いところの一つは、その攻め続ける心です。名桜大学には自分の夢がありそれに向けて3年、4年とコツコツ努力を積み重ね、失敗してもまた立ち上がり挑戦する、そのようなバイタリティあふれる熱い学生が多く在籍しています。これからも皆さんの能力を存分に利用してそれぞれの道で頑張っていってほしいと願っております。
< プロフィール >
2014年 国際学群へ入学、ポルトガル語研究会会長を務める。
2016年 本学派遣交換留学生としてブラジル、ロンドリーナ州立総合大学へ長期留学。
2017年 住江ゼミ、ゼミ長を務める。ブラジルの民間伝承についての卒業論文を執筆。
2019年 JICA日系社会青年海外協力隊としてブラジルへ派遣される。
2021年 在外公館派遣員第94期生として在アンゴラ日本国大使館へ派遣される。