令和3年度安田記念医学財団癌研究助成の助成対象者として本学大学院看護学研究科の池田篤哉さんが選ばれました。癌研究助成は、癌の動向を踏まえた重点的な研究等を推進するため、研究等の対策が重要な分野における研究助成及び人材の育成を図り、医学水準の向上と国民の健康福祉の増進に寄与することを目的としています。
令和3年12月4日(土)には大阪市内で贈呈式が行われ、池田さんに癌看護研究助成金(大学院学生)贈呈書が授与されました。昨年度の伊禮寿記さんに続き、本学大学院看護学研究科学生が2年連続助成採択されました。
令和3年12月20日(月)、池田さんは伊禮さんと、指導教員の木村安貴上級准教授ととともに砂川昌範学長を訪れ、助成に採択されたことを報告しました。
池田さんは、「現在の日本は、がん患者の7割近くを65歳以上の高齢者が占めています。それにもかかわらず、高齢がん患者は不本意に治療を差し控えられていることや、望まない治療を受けていることが少なくありません。そのような現状の中、高齢者本人の意思を反映させるためにも、医療者が適切な支援を行う必要があります。本助成金を活用し、医療者の適切な意思決定支援を探究し、本人の意向や価値観を反映させた意思決定支援の構築の一助にすることができればと思います」と今後の抱負を述べました。
令和3年度受賞者
池田 篤哉(大学院看護学研究科1年次)
「化学療法を受ける高齢がん患者の意思決定支援に関連する医療者エイジズムの解明」
令和2年度受賞者
伊禮 寿記(大学院看護学研究科1年次)※受賞当時の学年
「離島へき地から入院した患者と家族を結ぶオンライン面会の促進に向けた支援体制構築に関する研究」
意思決定支援の構築の一助に
(左から砂川学長、池田さん、伊禮さん、木村上級准教授)