私たち木村ゼミ4年次は、第47回日本診療情報管理学会学術大会(2021年10月7日~11月6日、完全WEBオンデマンド配信)の学生セッションに挑戦してきました。
昨年のゼミ活動の中で、新型コロナウイルス流行時における日本人のマスク着用は、他の着用者を見てそれに同調しようとする傾向と強く結びついていることを明らかにした調査研究を知りました。その調査研究をもとに、私たちは、日本人のワクチン接種行動意図もマスク着用と同様に、相対的に同調原理によって決定されるのか問いを立て調査を行いました。その結果、ワクチン接種の意思も、皆が接種するからワクチンを接種するという同調傾向と強く関連し、個人の感染予防行動を扱った先行研究と同様、ワクチン接種についても日本人特有の同調原理が働いている様子が見られたことを発表しました。
私は、この発表に至るまでに多くのことを学ぶことができました。同ゼミの発表者からは「簡単だと思っていた調査票作成ですが、何度も修正を加えたので大変でした。誰でも回答しやすい調査票を作るには、言葉や構成にも気を配る必要があることを学びました(砂辺美咲)」「一年間に渡って、ゼミ全員で力を合わせて成果を出せたことで、とても達成感を味わえました(塩月青菜)」「調査票作成など、苦労した部分も多々ありましたが、ゼミメンバーの協力のおかげで、無事発表することができ、とても貴重な体験になりました(下門愛海)」という感想が寄せられました。
発表動画を視聴した他大学の先生からは「今後はワクチン接種の理由について、新規感染者数やネット報道などの要因も含め、時系列や年齢層でどのように変化していったのか等、更なる研究に期待しております」という激励のコメントを頂くことができました。今後の研究に活かしていきたいと考えています。
報告:瑞慶覧 麗(診療情報管理専攻4年次、沖縄県立具志川高校出身)
発表メンバー
・瑞慶覧 麗(再掲)
・砂辺 美咲(診療情報管理専攻4年次、沖縄県立読谷高校出身)
・塩月 青菜(同、宮崎県立高鍋高校出身)
・下門 愛海(同、沖縄県立読谷高校出身)
卒業研究ポスター発表会での特別展示にて