昨年、私は宜野湾高校から「シンガポール研修旅行」の企画を依頼されました。この研修は、2020年8月に実施予定で進めてきましたが、世界的な流行を見せている新型コロナウイルス感染拡大は収まらず、渡航制限措置がとられたので中止となりました。
そこで、研修旅行の代わりとして、宜野湾高校の大城桂子教諭とシンガポールのクランジ中学校のタン・デズモンド教諭と共に、生徒同士がお互いにオンライン上で交流ができる環境を作り上げ、4か月間の交流プログラムを開始しました。このプログラムの目的は、「お互いを理解し、認め合い、他者への寛容な心を高め、さらに生徒同士の人間関係を深める」ことです。
具体的には、生徒同士の交流促進を図るために教育アプリ、Google Classroom とFlipgrid を活用し進めています。先月の7月30日(木)には、両校で最初のオンライン会議を実施し、自己紹介の後、代表の生徒による学校紹介がパワーポイントの発表によって行われ、それぞれの学校についてより一層理解を深める機会となりました。
今後の交流プログラムでは、FlipgridやSNSを利用して「自己紹介、自分の住んでいる場所の紹介、地域の食べ物や文化的な行事など」をお互いに投稿することになっています。このオンライン会議は、2020年11月までの実施を予定しています。
報告:タン エンハイ(リベラルアーツ機構 准教授)
宜野湾高等学校参加生徒の声
● 少ない人数の方がお互いに会話がしやすいと思います。例えば2対2での会話だけでなく、1対1での会話の方が英語力も伸びると思います。
● 今回は、初めての活動だったので緊張してうまく参加できませんでした。もっと慣れていくと英語力も伸びて上手に会話をすることができると思います。
● 外国に行かなくても外国の人とオンラインで交流し、英語で話すことができてとても嬉しかったです。またこの活動を通して、シンガポールの学校(Kranji)のことを少し知ることができたので、もう少し仲良くなっていろんなことを知りたいと思いました。
4か月間の交流プログラムの開始
両校ではじめてのオンライン会議
パワーポイントによる学校紹介