GPAC2019 in Vietnamに参加
名桜大学チーム9人は、2019年8月26日(月)から31日(土)までハノイのベトナム国家大学で開催された「Global Partnership of Asian Colleges (GPAC)」 に参加してきました。まず、はじめの2日間で観光などを通して他大学の学生と打ち解けると同時に、これから始まる研究発表に向けてお互いに士気を高めました。8月28日(水)は参加大学チームごとのプレゼンテーションでした。私たちは5月から英論文を作成しはじめ、プレゼンテーション練習に取り組んできました。結果は入賞には至りませんでしたが、名桜大学チームは準備した英論文を堂々と口頭発表し、審査員の他大学教授陣から好評を得ることができました。翌29日は、現地で多国籍チームをいくつか編成し、与えられたテーマ(課題)に関する研究成果をプレゼンテーションしました。発表前日は、どの多国籍チームも深夜から明け方まで発表内容や原稿、スライドの作成を行いました。名桜大学のメンバーもそれぞれの所属チームで役割を任され、プレゼンターとして発表したり、スライド作成を担当したりと、自分にできる貢献を精一杯行っていました。最終日は川下りツアーに行き、夜はfarewell partyに参加しました。farewell partyではtalent showという大学ごとに出し物をする時間が設けられており、自国の音楽でダンスをする大学やクイズを考えてきた大学などがありました。私たち名桜大学チームは曲に合わせたダンスを披露しました。特に男子メンバーが会場を盛り上げ、talent showの中で一番の歓声をもらうことができました。他国の学生とも本当にかけがえのない友情を築くことができ、実りある6日間を過ごすことができました。
私は、準備期間も含めた約半年間のGPACを通して強く感じたことが2つあります。1つ目は、「国」という先入観を持って人と接するのではなく、今自分の目の前にいる人をひとりの人間として理解しようとすることの大切さです。現在、様々な国際問題がありますが、私たちの世代で現状を変えていけるのではないかと思えるような関係を他国の学生たちと築くことができて、本当に嬉しく思います。
2つ目は、本当のチームワークの在り方についてです。今回、名桜大学チームのリーダーを務めさせていただきましたが、私は英語も得意ではないし、論文を書く力もPCの技術もそれほど高くはないし、ムードメーカーというわけでもありません。しかし、私はチームのみんなの長所を一番よく知っている自信があります。GPACでチームのみんなと関わる中で、全員で同じことをするだけ、足りない部分を補い合うだけではチームワークとして不十分で、一見ばらばらに動いているように見えても自分にできることや得意なことを、それぞれが全力で取り組むことが最終的には素晴らしいチームワークに繋がるということに気付けました。その点において、リーダーとしてメンバーの長所を引き出す役割を担うことで、私は貢献できたのではないかと思っています。
このような機会を作ってくださり支援してくださった名桜大学、英論文作成からチーム活動の全てにまで親身にご指導くださった高嶺先生、英論文のネイティブチェックをしてくださったメーガン先生、プレゼンテーション指導をしてくださったノーマン先生、様々な事務を担当してくださった伊佐さん、その他ご支援いただいた全ての方々に感謝申し上げます。そして最後に、約半年間、どんな瞬間も最高の時間にしてくれたGPAC2019メンバー全員に心からの感謝を伝えたいです。
GPAC2019チームリーダー 田中 恵(国際文化専攻4年次、愛知県・名古屋経済大学市邨高校出身)
GPAC開会式 | プレゼンテーションの様子 | GPAC会議全体発表を聴いている本学チーム |
たくさんの貴重な体験と交流を得たGPACでした | ハノイの宿泊先での一コマ | farewll partyではダンスを披露しました |
GPAC体験記
GPAC2019チーム副リーダー 大城 楓(国際文化専攻4年次、沖縄県立向陽高校出身)
私たちチームは約半年間、英論文の作成と英語でのプレゼンテーションの練習を行いました。チーム一丸となって努力したおかげで、賞の獲得には至らなかったものの、発表本番では内容やパワーポイントの構成について、審査員からとても良い評価をいただきました。また、多国籍の学生とチームを組んで金融問題について調べ発表したセッションでは、外国人学生のレベルの高さに圧倒されました。そのときに、自分に足りない点や課題が明確となりました。これからは、GPACで得た刺激をやる気に変えて、様々なことに挑戦していこうと考えています。
GPAC2019チーム副リーダー 渡嘉敷 竜希(国際文化専攻4年次、沖縄県立北中城高校出身)
今回GPACに参加するにあたり支援していただいた多くの方々に感謝の気持ちを伝えたいです。様々な国の人たちと寝食を共にし、国際舞台で競い合う機会は非常に稀で、本当の意味で世界を知ることができました。GPACでの経験を今後どのように生かしていくかは自分次第なので、それを強く意識しながら、残り半年間の学生生活を有意義に過ごしていきたいと思います。GPACに参加して本当によかったです。
比嘉 太(国際文化専攻4年次、沖縄県立小禄高校出身)
今回GPACに参加させていただき、海外の学生の学力や表現力など様々な面でレベルの高さを肌で感じました。また、海外の学生と交流して、価値観や文化は違っても、思いやりや敬う気持ちなど、人として大切なことは世界共通なのだと学べました。そして、GPACを通して沢山の方々に支えていただいていることを再認識しました。今回の経験を活かし、来年からは新社会人として、私が誰かを支えられる存在になれるように努めたいと思います。
岸川 代世(語学教育専攻3年次、佐賀県立鹿島高校出身)
今回GPACに参加してみて、今までの人生の中で最も濃密な一週間を過ごせたと思います。私たちは名桜大学の代表であるという自覚を持ち、熱い気持ちで準備に取り組みました。その結果、本番では自分たちの納得のいく発表ができました。将来アジアのリーダーになれるような優秀な学生たちと実際に寝食を共にすることで、語学力や専門知識を養う必要性を認識できました。また、国籍を問わず他者と協力し合い、自分の意見を適切に述べる重要性を学ぶことができました。
菅原 優樹(国際文化専攻3年次、岩手県立大船渡高校出身)
GPACに参加して、本番の一週間はもちろん、準備期間の約半年間からも様々なことを感じ、学ぶことができました。参加するにあたり、当初は自分の英語能力に不安に思っていましたが、参加してみて、GPACは英語が得意でなくても多くのことを学び成長できるプロジェクトだと感じました。英論文作成のため沖縄の経済や観光の現状を学ぶことができ、フィールド調査を通して、多くの方と接し大切な友達もできました。GPACに興味がある方はぜひ挑戦してみてください。今回、参加にあたりご支援いただいた多くの方々へ感謝しています。
真壁 尚子(国際文化専攻3年次、沖縄県立首里高校出身)
ベトナムでの一週間のGPACは、私にとって忘れがたい経験となりました。準備期間の約半年間、私たちは先輩や後輩かかわらずチームとして一致団結し、34ページの英論文を作成しました。楽しい時期や苦しい時期といろいろありましたが、この経験を通して、私はチームワークの大切さ、一つ一つ積み重ねていくことの大切さなど、一言では言えないほどの経験を積ませてもらいました。これからメンバーは別々の道に進みますが、このGPACで得た経験や感動を無駄にすることなく、これからの将来に活かしていきたいと思います。
山田 潤平(国際文化専攻3年次、沖縄県立コザ高校出身)
GPAC では、海外の大学生のレベルの高さに圧倒されると同時に、私たち名桜大学生も世界に向けて誇れるものがあることを認識でき、自信を持つことができました。GPAC に参加したことで、できるかできないかではなく、まずは何事も挑戦してみることが大切だということに気づかせられました。編成された多国籍チームでのプレゼンでは、各国の学生の文化の違いを肌で感じましたが、その際、違うということは悪いことではなく、私たちは文化が違うということを理解した上で、お互いを認め合うことがとても重要なことだということを学ぶことができました。
小倉 愛美(国際学群2年次、鹿児島県立国分高校出身)
GPACでは、海外の学生の論理能力の高さを目の当たりにしました。特にプレゼンテーションに関しては、発表原稿の草稿からスライドの作成に至るまで、参考にしたい部分が数多くありました。また、GPAC期間中、日本や日本人について客観的に考えることもできました。例えば、私たち日本人は礼儀や時間通りに行動する点で評価でき、逆に、リーダーシップなどの積極性においてはもっと努力しなければならないと感じました。今回のベトナムでのGPACで得た経験を、今後の大学生活にも生かしていきたいと思います。
GPAC2019チーム監督 高嶺 司(国際文化教育研究学系 教授)
半年間の準備は本当に厳しいものだったかと思います。34ページの英論文の完成、発表スライドの作成、そして英語プレゼンテーションの準備を終え、国際会議に望みました。妥協しなかった分、ベトナム国家大学での本番はこれまで経験したことのないレベルの達成感となりました。大きく成長しました。ミッションを遂行した9人の輝きへ拍手。支援頂いたメーガン先生、ノーマン先生、伊佐さんへ、そして貴重な一次資料や統計データをチームに提供いただいた沖縄県観光政策課および各取材企業・団体のみなさまへ深く感謝。