2019年度実施 教員候補者選考試験の最終合格者12人(北部教育研修センター)
2017年度にスタートした「北部教員養成講座」は、2019年1月からは「北部教育研修センター」の事業として引き継がれ3年目を迎えました。2019年度の合格者は12人(小学校7、養護教諭3、高校国語1、中学社会1)でした。2017年度は9人、2018年度は10人となっており年々増えています。
今年度の1次試験合格者の内訳は、名桜大学生10人(県内2、県外8)、一般受講者12人、合計22人でした。特に本講座を受講している名桜大学生の1次試験合格率は63%の好結果となりました。
最終合格者は、名桜大学生3人(県内1、県外2)、一般受講者9人の合計12人でした。12人の合格者の不断の努力に対し賛辞を贈りたいと思います。
1次合格者に対する最終合格率は一般75%、名桜大学生30%でした。今年度の養護教諭については、本県全体の受験者181名、最終合格者12名(合格率6%)という全国一難関という結果でしたが、本講座からは、一般と名桜大学生それぞれ1名が合格するという快挙を成し遂げました。
教員採用試験は、現役生にとっては学業との両立、就職している一般受験生にとっては、仕事との両立が厳しく、時間を工夫しながら、日々努力を欠かさず、さらに、絶対に合格を勝ち取るという強い決意と実行力がなければその目的を達成することはできません。12人の合格という結果は、受講生の弛まぬ努力の賜であり、合わせて講師陣の出題傾向の分析やきめ細かい対策、真摯な対応も功を奏したと思われます。
後に続く受験生の支援を目指して、今後とも本講座のスタッフ一同邁進してまいります。
報告:高安 美智子(北部教育研修センター長)
教員採用試験合格体験記
稲吉 真悠さん(人間健康学部スポーツ健康学科4年次、宮崎県立延岡高校出身)
教科:養護
私は高校生の頃、医療の現場で働きたいと漠然と考えていましたが、病気を予防しながら子ども達と関わりを持ちたいと考えるようになり、養護教諭を目指そうと決意しました。
教員採用試験は、学内にある北部教育研修センターや教員養成支援センター、キャリア支援課のサポートを受け合格できたと思っています。特に北部教育研修センターの講座は、3年次の前期から活用し、週に2回講座を受講してきました。試験問題などを分かりやすくまとめてあり、試験対策をする上でとても役に立ちました。また、教員養成支援センターやキャリア支援課では、休日にもかかわらず個人面接、集団面接、模擬授業の練習を一緒に行ってもらい、アドバイスを受け、自信につながりました。
私の目指す教員像は、「生徒、保護者、同僚から信頼される養護教諭」です。教育実習中に生徒の小さなサインに気づけなかったことがあり、まだまだ未熟だと実感しました。そういった経験を糧に、生徒達が発する小さなサイン、メッセージを感じ取り、それを支援につなげていける養護教諭になれるよう頑張っていきたいと思います。
大屋 志穂さん(人間健康学部スポーツ健康学科4年次、沖縄県立首里高校出身)
教科:養護
私が養護教諭を目指したのは、中学校のときに友だちの付き添いで保健室に行くことが多く、保健室の先生が悩みを相談する姿をみて、学校の駆け込み部屋になりたいと思ったことがきっかけです。
3年次の前期から北部教育研修センターの講座を受講し、講座内容は1次試験の一般教養、教職教養の対策にとても役立ちました。一人で勉強することが苦手だったので、友人と勉強することが多く、緊張感を保つために教員養成支援センター内で勉強することもありました。2次試験は、1次試験の結果発表から短期間での対策になりましたが、先生方が親身になって小論文、模擬授業、面接対策を行ってくださり、苦手と思っていた模擬授業、面接を褒めてもらえたことが2次試験を受験するときにとても心強かったです。また、昨年養護教諭に現役合格した学科の先輩の活躍に勇気づけられ、次は私の番だと思っていたので、試験対策を粘り強く行うことができました。
これまでの経験から、何かあったら保健室に来て、何でも相談される養護教諭になりたいと思っています。そのためには、生徒との関係をしっかり築き、同僚の先生方と連携を図りながら、いつでもドアが開いている保健室運営を行いたいと思っています。