やんばる健康シンポジウム
~「やんばるの医療を守る宣言」と「やんばる健康宣言」の推進~
健診結果から日々の健康づくりを考える
令和元年6月16日(日)、学生会館SAKURAUM3階で本学主催のやんばる健康シンポジウムが開催されました。このシンポジウムは、平成30年11月3日(土)からスタートした「北部地域が一丸となって取組む健康づくりプロジェクト」の一環として位置づけられています。平成30年11月29日(木)~30日(金)に実施された「やんばる版プロジェクト健診」の診断結果から「日々の健康づくりについて考える」というテーマが掲げられました。当日は約100人の参加者が集いました。
開会にあたり、山里勝己学長は「沖縄県が直面している健康問題に対して、北部の産学官が協力し活動を進めています。ご参加いただいた皆様にも、今回のシンポジウムが日々の健康づくりを考えるいい機会になればと思います」と挨拶を述べました。続いて、ご来賓を代表し、當眞淳北部市町村会長は「健康づくりに対する取り組みには企業や学校、地域の協力が不可欠です。健康を意識した環境をつくれば住民の健康にも繋がります」と挨拶ました。
プログラム
開会のご挨拶:山里 勝己 名桜大学長
来賓のご挨拶:當眞 淳 氏 北部市町村会長(宜野座村長)
Ⅰ部:基調報告
・『健康づくりを地方創生のメインテーマに!:短命県青森をフィールドとしたオープンイノベーション』中路 重之 先生(弘前大学COI拠点長)
・『基調報告2やんばるプロジェクト健診』砂川 昌範 先生(名桜大学)
・『健康経営有料法人2019認定と具体的取り組み・当社における喫煙対策~沖縄電力の取り組みについて~』與那嶺 勝枝 先生(沖縄電力株式会社安全健康グループ健康支援チーム)
Ⅱ部:平成30年度やんばる版プロジェクト健診結果説明会
・スマホのアプリの使い方
・健診結果をどう考えるか~やんばる版プロジェクト健診測定結果の概要説明~
・個別相談
Ⅰ部 基調講演
Ⅰ部の基調報告では、最初に弘前大学の中路重之教授が「健康づくりを地方創生のメインテーマに!」と題し、青森で実施している健康づくりの取り組みとして、定期検診などの低受診率や生活習慣病などの解決策を紹介しました。中路教授は「地域・職域・学校で健康づくりへ貢献していかなければならない」と産学官連携でCOI(Center of Innovation)拠点を目指すことを力強く宣言しました。
名桜大学人間健康学部の砂川昌範教授は平成30年11月に実施された「やんばるプロジェクト健診」の結果から沖縄県の健康課題について報告しました。今後は認知症・生活習慣病・がんを中心にリスクの検討と適切な予防対策をとり、健康寿命延伸に繋げていきたいと話しました。
沖縄電力株式会社安全健康グループ健康支援チームの與那嶺勝枝氏は、健康経営優良法人2019(通称:ホワイト500)認定のメリットや健康経営に対する考え方を述べました。また、沖縄電力株式会社での喫煙対策の取り組みについての紹介もありました。與那嶺氏は「アンケート等で従業員の意見やニーズを的確にとらえ、時間をかけて従業員の意識を変えていくことが大切だ」と健康経営の重要性を提言しました。
中路教授 | 砂川教授 | 與那嶺氏 |
Ⅱ部 平成30年度やんばる版プロジェクト健診結果説明会
Ⅱ部では平成30年11月に実施したやんばる版プロジェクト健診の結果説明会が行われました。株式会社ブルーブックスの太田辰也ディレクターは、スマホアプリ「やんばる健康ネット」の使い方の説明の後、参加者に「診断結果をどう考えるか」というテーマを投げかけました。
説明会の後、学生会館SAKURAUM2階で個別相談のブースが設けられ、健康について相談をする参加者の姿がみられました。
健康長寿県を目指して
個別相談の一コマ