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平成30年度中国語現地語学研修プログラムを実施

掲載日:2019年5月15日お知らせ , 卒業生向け , 受験生向け , 在学生向け , 地域の方向け , 教育・研究活動レポート

平成30年度中国語現地語学研修プログラムを実施

 今回で2回目となる中国語現地語学研修プログラムを実施しました(中国天津市・南開大学/平成31年3月12日-3月19日)。本プログラムの主な特徴は、中国語習得における「座学 ⇒ 実践」が一日の流れで体験できることです。まず、午前中(08:00-11:40)に行われる「ベーシック中国語」と「プラクティカル中国語」では、インプットからアウトプットの流れを交互に組み合わせました。午後は南開大学外国語学院日本言語文学科の学生と共に、午前中で習った中国語を使ったり、日本語を教えたり、相互学習の時間を設けました。また、文化体験講座では、「日中文化比較」、「中国伝統切り絵」、「中国鍼灸」の専門家のお話を聞き、中国文化を肌で体験しました。
 学外活動では、現地調査で天津博物館を訪れて天津市が歩んできた歴史を学び、租界地見学では中国近代史における9カ国の歴史と現代が融合した街並みを実際に歩いて調査しました。また、日本言語文学科の学生との日中学生共同リサーチによって、沖縄と天津市の「食・観光・交通」をテーマとして、グループ別でその違いを調査し分析しました。
 8日間の短い時間で、学生一人ひとりの中国語習得へのモチベーション、国際感覚の育成の二つの面で大きな成長を遂げたことを実感しております。

報告:山城智史(リベラルアーツ機構 上級准教授)

<研修プログラム概要>
研修校:南開大学(中国天津市)
実施期間:平成31年3月12日(火)~3月19日(火)
参加学生数:13人/引率教職員:2人(山城智史、又吉寛子)

参加学生の声

翁長佑吏(国際学群3年次、沖縄県立向陽高校出身)
 留学中は、中国語で話すことに対して消極的で臆病だったので、とにかく挑戦してみようという精神は本当に大切だと感じました。日本語学科の学生からは中国の事情について知ることができ、語学に対する姿勢を学ぶことができたので、充実した時間になったと思います。
 研修前と研修後で最も変わった点は、語学力に対する自己評価です。研修前は、中国語を全く聞き取れないのではないかと不安でしたが、天津で実際に交流する中で大半を聞き取ることができたので、自分でも驚きました。中国語で会話をすることに関しても、力不足を痛感することは何度もありましたが、自分が思っていた以上にでき、苦手とするシチュエーションが分かったので、沖縄でもこの経験を活かして勉強していきたいです。
 私は、観光の発展に貢献できる人材を目指しています。そのためには、どの分野で活躍するにも重要な、語学力と人間性を身につけていきたいと考えています。なぜなら、語学力や人間性は対応力などの基盤になると考えているからです。また、現代中国研究会で現場での経験を活かし、沖縄観光の課題の改善や特に中国人観光客のニーズに沿った観光開発をしていきたいと思っています。

呉屋七海(国際学群2年次、沖縄県立那覇西高校出身)
 中国は新しいモノに寛容というイメージがありましたが、古きを重んじる中国の一面があることも知ることができました。天津は、租界地だった歴史を上手く観光や文化面で活用しています。旧租界地のエリアでは、川を隔てて見える景色が全く違い、非常に新鮮で街を歩いているだけでもとても楽しかったです。今回この研修に参加したことで、私の価値観が良い意味で壊されました。これからも固定概念にとらわれることなく、柔軟な姿勢で物事を見ていきたいと感じました。
 また、中国語の講義を受けて改めて外国語を習得する難しさを知ることができました。自身の語学力に、悔しさが芽生えました。南開大学の王凱先生から中中辞典もいただいたので、引き続き中国語の勉強をしていきたいと思います。中国に実際に足を運んで、私が想像していたより経済発展が進んでいて驚いたのと同時に、日本も負けてられないなと感じました。超高齢化社会で経済発展が難しいと言われている日本ですが、それを打破するような考えを生み出すために、本をたくさん読んで、様々な視点で物事を捉えられる人になりたいと、強く思っています。
 今回の研修で中国がとても好きになりました。絶対にまた足を運んで色んな顔の中国を知っていきたいです。大学生活でこんな刺激的な経験ができたことは、私の自慢です。

新垣実奈美(国際学群2年次、沖縄県立前原高校出身)
 今回の中国語現地語学研修プログラムは、天津に一週間の滞在でしたが、一週間では物足りないほどに充実した時間を過ごすことができました。以前訪問した天津とまた違った部分も見ることができ、毎日が新しい発見ばかりでした。また、南開大学の学生とは新しい出会いもあり、とても仲良くなれました。最後の日の夜に、みんなで写真を取り合った時間は笑顔であふれていました。一週間という長い時間を彼らとともに過ごしたので、お別れするときは寂しかったです。
 私は去年の四月から中国語を始め、同年九月に初めて中国へ行き、今年もまた中国へ行けるとは思ってもいませんでした。前回の海外スタディツアーから今回の語学研修までの半年間は、私にとって大きく成長することのできた時間になったと思います。三日坊主で飽き性な私ですが、海外スタディツアーや今回の中国語現地語学研修プログラムで様々な経験をし、新たな目標を作る機会を頂けたことで、中国語習得を楽しむことができました。このような機会をくれた皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。
 今後は、半年後に控えている留学までにしっかり日常会話を交わせる程の力を身につけ、留学中でさらに中国語を活用できるようにしていきたいです。また、世界中の様々な国に目を向け、この経験を活かして国際感覚を養っていけるように頑張ります。

赤嶺萌(国際学群2年次、沖縄県立那覇西高校出身)
 これまでは、なんとなく「いつか中国語を話せるようになれればいい」と思っていました。しかし今回の研修で、語学を習得することで将来の武器になると実感し、外国語学習に力を入れたい、その中で中国語を話せるようになるという目標が明確になり、語学に対するモチベーションがかなり高まりました。
 私は中国に行くのが初めてで、行く前は先入観や偏見など、マイナスな印象もありましたが、実際に現地で生活をしてみると想像していた印象とはかなり違っており、実際に行ってみないとわからないことや気づかないことが多くあると実感しました。帰国後も研修に行く前の私と同じように、中国に対するイメージがあまり良くない人が多く、私が説明をしてもその人が抱く印象は変えられないので、その国を知るにはその国へ行って、肌身で感じるのが一番だと思いました。そういった経緯もあり、多くの国へ学びに行きたい、今までの自分の常識だと思っていたことを変えていきたいです。この研修に参加して、中華圏に留学に行きたいという思いも強まり、留学先で中国語を身につけるのではなく、今から猛勉強してどんどん習得していきたいです。
 今回の研修は今までで一番学び、吸収し、刺激を受けた学習でした。本当に参加して良かったです。ありがとうございました。

長嶺来奈(国際学群2年次、沖縄県立那覇西高校出身)
 この中国研修で一番刺激を受けたのは、南開大学の学生との交流です。南開大学の学生が日本語を学んでいた期間と、私が中国語を学んでいた期間は、同じぐらいにも関わらず、南開大学の学生は日本語がとても上手でした。その語学力の差に私は強い衝撃を受け、自分ももっと頑張ろうという気持ちを持つことができました。
 研修前と後で最も変わったのは、中国に対する印象です。私の中での中国のイメージはあまりいいものではありませんでした。私の周囲でも、中国によくない印象を抱く人が多くいます。しかし、実際に行ってみると、ごみ箱がいたるところに設置してあり、大学内にも掃除をする自動車が多く見られました。人に関しても、外国人である私にも笑顔で優しく接してくれる人が多く、温かさを感じることができました。日本人と大きく違うと感じたことは、中国の人は、周りのことを気にしすぎないところです。その姿勢はとても新鮮だったし、自由な雰囲気がとても快いと感じました。
 また、中国語への意欲も大きく変わりました。中国では英語があまり通じないので、中国語を理解することがとても重要だと感じました。南開大学の学生との交流を通して、私も中国語を使って話をしたいと強く思いました。そのためにも、まずは中国語検定4級を取得したいです。中国語は世界で通用する言語なので、マスターできるよう一生懸命勉強に励みます。
 今後は、南開大学からもらった辞書を活用し、中国語で会話ができる実力を目指したいです。そして、今度中国へ行くときは中国語でコミュニケーションを取りたいと思います。

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天津博物館

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南開大学キャンパス

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南開大学の学生との交流

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日中学生共同リサーチ

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