劇的ゴール!!名桜大学サッカー部
第33回九州大学サッカーリーグ2部後期の第10節が11月18日(日)に名桜大学多目的グラウンドにて行われた。九州大学サッカーリーグは、(公財)日本サッカー協会ならびに九州大学サッカー連盟に登録されている単独の大学の学生をもって構成されたチームで、1部、2部合わせて24チームが参加している。その中で名桜大学サッカー部は2部に位置しており、1部昇格に向けて勝ち続ける必要がある。
第10節の相手は沖縄大学であった。名桜大学は前節で長崎大学に敗戦したため昇格が厳しい状況であった。そのため、プレーオフに持ち込むためには何としても勝ちが欲しい状況であった。前半の序盤からハイプレスをかけ、前線でボールを奪いカウンターをしかけるシーンがよくみられた。前半13分に右サイドで矢尻俊太郎(ス3)が起点となり、本條翔太(ス3)が右サイドを突破してチャンスを作る。その流れでグラウンダーの早いセンタリングを上げたが、ゴール前の玉泉秀斗(ス2)と上手くかみ合わず得点に結びつかなかった。前半25分あたりから沖縄大学のペースが戻り始め、オフェンスとディフェンスが拮抗する試合運びとなった。前半44分に本條がペナルティエリアの手前でファウルをもらい、チャンスが訪れる。しかしながら、本條が蹴ったフリーキックはゴールバーを越え、前半は0-0で折り返す。
一対一を仕掛ける矢尻俊太郎(ス3)
サイドを突破する玉泉秀斗(ス2)
後半開始直後から名桜大学が攻め込み、度々チャンスが訪れる。しかしながら、後半12分にこれまで安定して沖縄大学の攻めを防いできたDFの井上直(ス2)のクリアミスにより沖縄大学の鋭いカウンターに合う。豊富な運動量をもち、様々なところで相手の起点を潰してきた山本滉成(ス3)のカバーによりピンチを救う。その後は、MFの金城大樹主将(ス3)がボールを持ち、両サイドにボールを散らしてゲームメイクをしていく姿が目立つも、得点までが遠い。後半37分に玉泉に代わり、長濱篤志(ス3)が入る。アディショナルタイムに入り後半46分、セットプレーからこぼれたボールを長濱が右足のボレーでゴールネットを揺らし、1-0で名桜大学が勝利した。試合後、劇的ゴールを決めた長濱は「ここで何とかしないといけないという気持ちを込めた渾身の一撃だった」と語った。
ボールをはじく井上直(ス2)
攻撃の起点を作る金城大樹主将(ス3)
ゴールを決め、喜び合う長濱篤志(手前、ス3)
他のチームの試合結果によるが、1部昇格へと近づいた名桜大学サッカー部。取材にはいけなかったが、翌週に福岡フットボールセンターで行われた最終節の九州大学戦では、4-1と勝利を収めた。また、玉泉が2得点し、2部リーグで得点王になる素晴らしい活躍をみせた。しかしながら、プレーオフへと持ち込むことができず今シーズンは、12チーム5位で1部昇格には至らなかった。試合を通してチームの雰囲気や個人の能力が高いことから、まだまだ可能性があると感じた。来シーズンも1部昇格を目標に頑張ってほしい。
名桜大学サッカー部
名桜大学体育会新聞 スポーツ健康学科3年次 原田乃護