地域資源を活かした実践的外国語学習を実施
平成32年度より次期学習指導要領の全面実施が段階的に行われるのを見据えて、本部町教育委員会と連携して、上本部小学校・中学校において年度計画を基に実践的外国語学習支援を行っています(11月6日現在 9回実施/全14回)。児童・生徒が、沖縄(地元地域)の観光地を訪れる外国人観光客に直接声をかけ、事前に準備した質問や自由会話等を通して体験的に外国語を学んでいます。名桜大学生は少人数に分けられた児童・生徒のグループに入り、外国人観光客とスムーズにコミュニケーションが図れるよう支援しています。この活動を通して、学習者はグローバル社会や外国語を身近に感じることができ、主体的に外国語を用いてコミュニケーションを図ろうとする態度が育成されています。これまでのべ50余の学生が参加しこの活動を支えてきました。今後も関係各位とより綿密に連携をとりなから、地域資源を活かした実践的な活動を継続して取り組んで参りたい。
玉城 本生(リベラルアーツ機構 助教)
活動をスタートする前の全体会(小学生)
活動の様子(中学生)
【参加学生の声】
「積極的に学ぼうとする姿勢に刺激を受けて」 R.E.A.L. 山田 潤平(国際学群2年次、沖縄県立コザ高校出身)
学習支援に参加して講義では学べないことを多く体験することができました。生徒たちが楽しんで学ぶためにはどのような授業を作るべきか考えることを始め、授業参加が難しい生徒へどのように対応するかなど難しいことも多くありました。一方で生徒たちの元気さやチャレンジ精神には驚かされることも多々あり、自分たちから積極的に学ぼうとする姿勢に私達も刺激を受けました。教育実習ではなく、学習支援だからこそできるこのような活動を今後も継続し、多くの生徒と関わっていきたい。
「『学ぶ』から『使う』英語へ」 R.E.A.L. 池原 愛麗(国際文化専攻3年次、沖縄県立読谷高校出身)
私は、英語教育支援として小学校へ行きました。教育支援を通して、英会話は、授業だけで使うのではなく、学校外でも使える機会が多くあることを児童に知ってもらいたいと思いました。英語の文法などが完璧じゃなくても英語を「使う」ことが必要だと考えます。英語は「学ぶ」ものという考えから「使う」ものに考えを変えるためには、自分自身の普段の生活の中に英語を取り入れる必要があります。私たち名桜大学は観光地である名護に位置する大学として、英語を使う楽しさと沖縄のことを発信できる学生が多くいます。これからは学生が活躍できる場を広げ名護だけでなく世界でも活躍できる名桜大生でありたい。「沖縄から世界へ」を実現させるために。
※R.E.A.L.:Realize/Release English Academic Language/Learning/Laboratory