第99回九州地区大学野球選手権 南部九州ブロック大会 沖縄地区予選
(4月30日 金武町ベースボールスタジアム)
春季の沖縄地区での大学野球選手権予選大会が行われた。この沖縄地区では5チームの中から決勝リーグ出場への1つの枠を争って試合が続いた。4年次は大学生活を締めくくる最後の大会であった。
<名桜大学4-5沖縄大学>
先発は1、2回と好調をみせた篠崎泰彰(ス2)。試合が動いたのは3回表沖縄大学の攻撃。フォアボールから右中間、センター前と立て続けにヒットを許し先制される。5回裏、反撃に出た名桜大学。我那覇有紀(ス3)の力強い打撃は左中間へと大きく伸びスリーベースヒットとなる。続いて福尾幹太(ス4)のライト前タイムリーによって試合を振り出しに戻した。
その後、1点を取られ1-2とリードされた6回裏。竹之内優太(ス4)がライト前ツーベースヒットとチャンスを作る。続く森口真陽(ス4)がタイムリーツーベースヒットで再び試合を振り出しに戻す。続くチャンスで福田哲太(ス3)のライト前タイムリーで1点リードをする。
4回途中から中継ぎで入った江藤奨真(ス2)。満塁のピンチでは持ち味のキレのある投球により好投をみせる。しかし、9回表2アウトから1点を返され延長戦へと持ち込まれる。「ミスから同点に追いつかれたので、しっかりやっておけばよかった」(末冨竜司主将 ス4)。
両チームともに接戦を繰り広げた延長12回表。9回途中から入った花里駆(ス4)のボールが捉えられ始める。ミスも重なり、2点を許してしまった後の12回裏名桜大学最後の攻撃。フォアボールからヒット、フォアボールとノーアウト満塁のチャンスを作った。そして本日好調の我那覇の打席。「打つしことしか考えてなかった。内野が前に来ていたので思いっきり振ろうと思った。」(我那覇)。ライト前にヒットを放ち1点を返す。しかし、反撃はこれで終わり、4-5で惜しくも敗れた。
試合後のインタビューでは、「チームとして全力でぶつかっていくという目標は達成できた」と述べた末冨主将。言葉通り、ベンチを含めチーム全体が全力でプレーする姿勢をみることができた。今大会終了後、新しいチームとなる名桜大学硬式野球部。3年次と2年次の活躍を数多くみることができた。次の大会に向けて全力でぶつかっていってほしい。
名桜大学体育会新聞部 スポーツ健康学科3年次 原田乃護
好調をみせた先発の篠崎泰彰(ス2)
タイムリーヒットを打つ福尾幹太(ス4)
打撃で活躍をみせた我那覇有紀(ス3)
得点後ベンチメンバーと喜び合う
緩急をうまく利用した花里駆(ス4)
本塁で刺す関貴弘(ス2)