平成29年6月より、現代中国研究会はインタビュー学習プロジェクト(平成29年度「特色ある課外活動及び地域貢献等プロジェクト支援経費」採択)を進めてきました。このプロジェクトでは、現代中国を多角的かつ幅広く理解し、現在の沖縄社会、日本社会においてどのような素質が求められているのかを把握し、中国語の通訳や観光客対応などの方面で地域貢献に携わる力を身に付けることを目的としています。インタビューの対象は、教育、外交、医療、観光に携わる方々で、かつこれまで中国に関わってこられた方々を中心としています。今回は8人の学生が参加し、平成30年1月12日(金)には沖縄観光コンベンションビューローから「沖縄県の観光教育、中国からのクルーズ船寄港」、沖縄県文化観光スポーツ部文化振興課からは「しまくとぅば普及推進」に関するお話を伺いました。
以下に、プロジェクトに携わった学生の声を紹介します。
山城智史(リベラルアーツ機構 外国語教育 中国語担当)
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今回、沖縄観光コンベンションビューロー・受入事業部の担当の方へのインタビュー学習を通して、今後の沖縄観光の持続的な発展への取り組みについて学びました。受入事業部は、小中学生の授業で観光を学ぶための教材や出前講座を提供し、観光の現状や知識の習得、業種などの情報を早くから認知してもらうことで、観光への関心を高める取り組みを実施しています。
また、クルーズ船寄港による外国人観光客数は年々増加していて、2020年には本部港にも6000人規模のクルーズ船が寄港予定であるなどのお話を伺い、クルーズ市場は今後の沖縄観光に大きく影響を与える事業であると知りました。クルーズエリアの課題として、寄港地における受入対応の充実、通訳案内ガイドの育成などが挙げられました。今回のインタビュー学習を通して、北部地域に位置する名桜大学の学生として、それらを解決できる人材となることを目指し、今後の学習に取り組んでいきたいと感じました。
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沖縄県にはさまざまな「しまくとぅば」が使われており、その地域の歴史や文化を反映しています。私の周りには県外出身者が多く、しまくとぅばを教えてほしいと頼んできたり、教えた後ですぐに使ってくれたりと、しまくとぅばに対する関心は高いです。今回、沖縄県に設置されている「しまくとぅば普及センター」へ行ってお話を伺いました。現在、沖縄県がしまくとぅばの普及・推進によって、沖縄の伝統文化が持つ魅力を次世代に受け継ぐ活動を展開していることを知り、非常に感銘を受けました。私たち現代中国研究会もしまくとぅばプロジェクトを通して、中国閩南語との共通点を探しながら、歴史的な観点からしまくとぅばの国際的な普及活動に携わっていきたいと思います。
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