沖縄の公立大学 名桜大学(沖縄県名護市)

最新情報

平成29年度 国際学群 海外インターンシップ報告

掲載日:2018年2月4日お知らせ

「沖縄から日本とアジアを結ぶ架け橋となる人材育成を目指す」

 実習科目「海外インターンシップ」は国際学群観光産業専攻の特色ある科目です。海外の企業等における実習並びに生活をとおして、学生の国際感覚、国際的ビジネスマインドを養い、世界に羽ばたける人材となることを目標としています。3~4週間の実習を経験することにより、特に沖縄という地理的特性をもって日本とアジアを結ぶ架け橋となる人材を育成することを目指しています。
 本年度は観光産業専攻以外の学生も含めアジア3か国へ7人の学生を派遣いたしました。
 台湾のホテルロイヤルニッコータイペイと沖縄ツーリスト台北事務所、マレーシアのグランドブルーウェーブホテル・シャーアラム、韓国のハナツアーズとホテルインターブルゴ大邱への派遣となりました。
 担当教員や外部講師による事前学習並びに県内各企業(沖縄ツーリスト名護支店、ホテ ルマハイナウェルネスリゾートオキナワ、マリオットホテル沖縄)に協力頂き事前研修を実施した上での派遣となります。
 通常は10月の名桜大学祭にて報告会を実施するのですが、本年度は台風23号の襲来により名桜大学祭が中止となったため、12月に個別に報告会を実施いたしました。文化の違いや言葉の壁に戸惑いながらもしっかりとコミュニケーションを築くことにより、日本を俯瞰できるようになったとの報告が多く、学生の今後の進路決定に役立つことと思料します。今後も他専攻の学生も含めて参加を広く呼びかけ、「海外インターンシップ」プログラムの運営を充実していきたいと考えています。
 最後に、ご協力いただきました国内並びに現地の企業の皆様に厚く御礼申し上げます。
総評:角谷尚久(観光産業教育研究学系 上級准教授)
担当教員と7人の参加学生

海外で働くことの意義

派遣先:ハナツアー済州(韓国)  河上 林太郎(観光産業専攻3年次、愛媛県立東温高校出身)
 平成28年度、沖縄に訪れた観光客数は過去最高の876万人、外国客においては初の200万人台を記録しており、沖縄県への観光需要は年々高まっています。旅行がより身近になった現在、韓国での旅行トレンドや旅行会社での業務を学ぶこと、さらに留学で培った韓国語を活かすため韓国での研修を希望しました。
 研修先のハナツアー済州では、インバウンドチームに所属し、済州島の観光地調査、ホテル視察、ツアーデスクの運営、報告書作成、団体ツアーのピックアップ、通訳・翻訳、電話対応などの業務を行いました。また、定期的に担当の方から予約管理システム、ビジネスマナーといった旅行会社で必要なスキルを教わり、専門的かつ実用的な知識を養うことができました。特に、ツアーデスク運営の際、通訳をした日本人のお客様から「日本語ができる人がいて助かった。ありがとう」と声を掛けて頂き、海外でも言語が最大の「ホスピタリティ」であると実感しました。さらに、休日は社員の方々の観光調査に同行させて頂き、済州島の文化や観光にも触れることができました。
 今回の実習を通して、済州島のインバウンドや島嶼観光について知ることができ、とても貴重な経験となりました。また、海外で1か月働いたことにより語学力にも自信がつきました。この経験を踏まえて、今後は国内のみならず海外にも視野を向けながら就職活動に励みたいです。
 最後に、ハナツアー済州のホン社長をはじめ社員の皆様、この研修に関わって頂いたすべての方々に深く感謝いたします。
お世話になったハナツアー済州の皆さんと 研修中の筆者 休日に社員の方々と観光調査(左端が筆者)

台湾だから学べたこと

派遣先:沖縄ツーリスト株式会社 台北事務所  日髙 玲奈(観光産業専攻3年次、福岡県立宗像高校出身)
 私は台湾にある沖縄ツーリスト株式会社台北事務所で3週間の海外研修を行わせていただきました。まず、航空券や宿泊先、レンタカーの手配といった主な業務を教えていただき、旅行業について知ることができました。海外での研修ということで、日本とは違う視点が見え、日本と海外との旅行者のニーズにおける相違点も学ぶことができました。
そして、実際にホテルの予約やツアー料金の確認などの業務を行う中では、専門的な知識を得ただけでなく、十分な確認をすることや責任をもって業務を行うという、一見すると当たり前のような基本的なことがいかに大切か、というのを改めて学びました。職員の方々は、お互いによくコミュニケーションをとっており、いい意味で上下関係を気にすることなく意見交換を行っていた為、職場の雰囲気も良く、確実に業務が行われていました。私も積極的に職員の方々とコミュニケーションをとるよう心掛け、多くのことを学び、吸収することができました。また、職員の方々には公私ともにお世話になり、楽しく充実した貴重な3週間を過ごすことができ、感謝の気持ちでいっぱいです。
今回の研修で得たことを活かして今後も成長していくとともに、周りの人にも伝えていきたいと思います。
お世話になった研修先の職員の方々と 職員の方々との夕食

一歩踏み出す勇気

派遣先:グランドブルーウェーブホテル シャーアラム(マレーシア)  榮 耕汰(観光産業専攻3年次、熊本県立熊本北高校出身)
 私は、マレーシアにあるグランドブルーウェーブホテル・シャーアラムで4週間、インターンシップをさせていただきました。実習では、「レストラン」、「レセプション」と呼ばれるフロントでの業務、「ハウスキーピング」、「リザベーション」、「オペレーター」、「カスタマーサービス」の合計6部署で、ホテルでの業務について学ばせていただきました。
 実習中の会話は全て英語であったため、ホテルのスタッフの方々とのコミュニケーションに難しさと不安を感じていましたが、ジェスチャーや電子辞書を通して多くのコミュニケーションが取れたと思います。また、マレーシアの方々には優しい人が多く、私が日本からのインターンシップ生であることを知ると、易しい英語で会話していただいたり、知っている日本語で話してくれたりして、マレーシアの人々の温かさにも触れることができました。
 ホテルでは、ムスリム(イスラム教徒を意味するアラビア語で「(神への)帰依者」の意味)のために簡易礼拝所などがあり、ムスリムへの様々な配慮がされていたため、このインターンシップを通して今まであまり関わったことのないイスラム教について知る良い機会となりました。また、物事や人々に対して一歩を踏み出す勇気を培うことができました。
 今回のインターンシップを通して学んだことを活かし、今後の勉学、就職活動に励みたいと思います。
 最後になりますが、担当教員や派遣先の研修に関わって頂いたすべての方々に深く感謝いたします。

PDFファイルをご覧いただくには、Adobe Readerが必要となります。お持ちでない方はAdobeよりAdobe Readerをダウンロードしインストールしてご利用ください。
掲載されている内容、お問合せ先、その他の情報は、発表日現在の情報です。その後予告なしに変更となる場合があります。また掲載されている計画、目標などは様々なリスクおよび不確実な事実により、実際の結果が予測と異なる場合もあります。あらかじめご了承ください。

ページトップへ