「お盆やお正月をキレイな我が家で迎えさせてあげたい!」私達てるしの応援隊は、伊平屋村の保健師さんの熱い気持ちに応えたいと、看護学科3年次保健師課程選択コース学生で結成し、9人(夏のチーム5人、冬のチーム4人)の学生と、宿泊先の公民館や役場との連絡調整担当として教員が1人参加しました。保健師課程選択コース学生で結成したのは、清掃という活動を通して生活の場に入る体験をし、生活と健康を理解し、将来、生活の場で住民に寄り添った支援ができる保健師に育ってほしいと考えたからです。また、名桜大学地域貢献活動等支援金をいただいたことで、離島支援を阻む旅費や宿泊費の心配をすることなく活動を行うことができました。
活動内容は、普段はほぼ自立して生活していらっしゃる住民さんの依頼を受けて、膝や腰の痛みなどで、掃除が行き届かないベット周りや台所、お風呂場等の清掃、その他庭の草刈り、枝切り等を行いました。また、私達の活動が、依頼者の自律の気持ちや生活を損なうことがないように、依頼を募る際は、2人の伊平屋村保健師さんとミーティングを重ね注意を払いました。
活動内容として、夏は3泊4日中に6人(うち2人は2回)、冬は1泊2日中に4人、計10人の依頼者のお宅清掃を行わせていただきました。清掃には、伊平屋村保健師、生活支援コーディネーター、社会福祉協議会職員、住民課職員の方々も参加していただき、短時間に集中して実施できたことで、依頼者の負担になることなく終了できたと感じています。学生達は、慣れない草刈りや障子の張替え等に苦戦し、また、大量の汗をかきながら、一生懸命清掃を続けていました。依頼者の方から飲み物やお菓子の差し入れをいただいたり、島の暮らしや行事の話を聞かせていただく貴重な時間もありました。何より学生達の励みになったのが、「疲れたでしょう、少し休んで」「とっても綺麗にしてもらった」「ありがとう」などの労いやお礼の言葉です。学生達は本当に嬉しそうでした。また、生活の場に入れていただいたことで、生活と健康と予防の関連性のイメージができたとの感想があり、看護を学ぶ学生として有意義な活動ができたのではないかと思います。
初めての活動に不安もありましたが、伊平屋村役場および社会福祉協議会職員の皆様はじめ、住民の方々に温かく迎えられて活動することができました。最終日には、仲川住民課課長や伊礼幸雄村長へ活動報告をさせていただきましたが、学生たちに激励のお言葉をいただきました。紙面を借りて御礼申し上げます。是非、今後も地域貢献として継続して取り組みたいと考えます。
総評:比嘉憲枝(人間健康学部看護学科地域看護領域 上級准教授)
冬の参加学生、伊平屋村役場にて
夏の参加学生、伊礼村長を囲んで
輝く我が屋に