平成29年10月15日(日)、学生会館SAKURAUM6階にて、名桜大学国際交流センター主催「第3回世界ウチナーンチュ学生サミット」を開催しました。
本サミットは、沖縄県内における地域社会の国際化を促進するため、毎年沖縄へ留学する沖縄県出身海外移住者子弟留学生及び各市町村出身海外移住者子弟研修生を招集し、各国の沖縄移民・コミュニティの紹介を行います。また、大学生及び沖縄県民とのディスカッションや交流などを通して、相互理解を深め、沖縄やお互いの絆について考える機会を提供することを目的としています。
サミット当日は、研修生32人、実行委員25人(本学全学部・学科1年次~4年次)、教職員4人、一般学生63人(日本人学生及び留学生)、一般市民41人の総計165人の参加がありました。
意見チャンプル・タイム |
開会式では、オープニングアクトとして、研修生と実行委員による三線演奏があり、サミットの実行委員長による開会挨拶、稲嶺進名護市長及び住江淳司国際交流センター長による来賓挨拶の後に、各市町村の研修生を紹介しました。
第1部の発表会では、副実行委員長の比嘉彩乃さんと工藤恭平さん(国際学群2年次)から沖縄移民に関するプレゼンテーションやアルゼンチン、ペルー、ボリビア、ブラジル、アメリカの研修生による各国の沖縄移民・コミュニティについてのプレゼンテーションを行いました。次に、本学の受入交換留学生である金城ビアンカさん(ブラジル出身)が「おばあが教えてくれたこと」というテーマで祖母の沖縄戦争体験について発表を行い、第1部の最後には毎年恒例の意見チャンプル・タイムで、世代や国籍等関係なく、参加者全員で"沖縄"をテーマに意見交換を行いました。
名桜エイサーによるエイサーの演舞 |
このように、本サミットを通して、参加者全員が沖縄移民や海外の沖縄コミュニティについて学び、研修生たちが日本の大学生と一般市民との親睦を深めることでき、一人一人のネットワークを広げる良いきっかけになったと考えます。また、本サミットに参加した研修生や実行委員、そして多くの方々からの信頼とサポートがあったからこそ、今年もサミットは無事成功を収めることができ、心から感謝します。今後も、学生を中心に本サミットを開催し続け、一般市民、大学生、そして研修生との更なる国際交流、加えて教育の発展に貢献できるよう努めていきたい。
報告:国際交流課 伊佐 正 アンドレス
今回、実行委員長として、第3回世界ウチナーンチュ学生サミットに携わることができて、たくさんの出会い、文化交流など、貴重な体験ができて本当に良かったです。
本番2日前から海外からの研修生との歓迎会やスポーツ交流アクティビティを通して、それぞれの国の習慣や文化について聞くことができ、彼らが沖縄に対して持っている思いが非常に強いのだということも実感しました。彼らと交流していくなかで驚いたのが、ボリビアからの研修生たちの日本語の上手さでした。ボリビアには、沖縄移住地(コロニアオキナワ)があり、小さな頃からオキナワンコミュニティで過ごすため、日本語を話すことはごく普通のことで、中には、仏壇を持っている家庭もあるそうです。日系移民本人から直接お話を聞くことによって、より自分自身が海外のウチナーンチュともつながっているのだということを実感できました。このような経験も、サミットにおいて多くの研修生が参加してくれたからこそ得ることのできたものなので、今回サミットに実行委員長として関われたことを誇りに思います。
歓迎の挨拶を行いました |
サミット当日は、予想していたよりも多くの方々に参加していただき、私たち実行委員としても、県系移民についてのプレゼンテーションやトークセッションのやりがいがありました。中でも印象に残っているのが、名桜大学の留学生としてサミットに参加してもらった金城ビアンカさんのスピーチです。彼女のスピーチにより、世界のウチナーンチュである研修生だけでなく、参加者全員が今後、自分自身がウチナーンチュとしてどうあるべきなのか考えさせられたのではないかと思います。
今回のサミットでは、1番の目標でもあった、「楽しみながら交流する」ことが達成できたので、本当に満足のいくサミットだったと思います。終わりに、サミットにご協力いただいた皆様全員に感謝いたします。
実行委員長 呉屋 静樺(スポーツ健康学科4年次、沖縄県立普天間高校出身)
第3回世界ウチナーンチュ学生サミットを終えて。参加者一同 |