今年度の北部フィールドトリップは、今帰仁や名護さくら祭りの開催時期と同じ、2018年1月27日(土)に実施しました。この北部フィールドトリップは、沖縄の世界遺産である今帰仁城跡の見学、北部各地の桜まつりや観光スポットなどでの経験を通して、本学の留学生に沖縄北部地域の自然、また沖縄の歴史や文化に触れる機会を提供するために毎年実施しています。今回のフィールドトリップには留学生21人、MOS留学生会日本人メンバー2人、そして引率者として伊佐正国際交流係員が参加しました。
当日は、午前9時に大学を出発し、最初の目的地である今帰仁城跡へ向かいました。今帰仁城では、桜の写真撮影などを楽しみながら1時間ほど城跡を満喫しました。隣接する今帰仁村歴史文化センターも訪れ、留学生は、「今帰仁の歴史」、「今帰仁のムラ・シマ」、そして「今帰仁の生活と文化」の3つの展示室を見学し、今帰仁の歴史や当時の生活についての学びを深めました。次に訪れた古宇利島では、ビーチ周辺や海の散策、撮影など自由に過ごしました。続いて辺戸岬へ向かいました。祖国復帰の礎やハトのモニュメント前での記念撮影、崖の上からの景色、また、辺戸岬の近くにある大きなヤンバルクイナの展望台に行き、沖縄最北端の自然と広大な景色を満喫しました。最後に、名護さくら祭りの会場へ移動し、各自で屋台などをまわりお祭りを非常に楽しんでいたようでした。
今年度の北部フィールドトリップは、参加した学生たちにとって、お互いの親睦をさらに深め、笑顔が終始絶えない充実した経験になったのではないかと思います。また、今回訪れたそれぞれの場所で、留学生が石碑や建造物、碑文などに真剣に目を向け、疑問に思ったことなどを日本人学生に質問したり、真剣に説明を読み込んだりなど、自ら学ぼうとする姿勢が多く見られたのが良かったです。参加した留学生は本来の目的である北部の歴史や文化の学びもより深め、かつ、北部ならではの桜や海などの素晴らしい自然や景色等も堪能することができました。彼らにとって、今回の北部フィールドトリップは大学の授業だけでは学べない貴重な経験になったと思います。
報告者:MOS留学生会 井本 美保子(本学大学院国際文化研究科1年次)
到着!今帰仁城跡
カンヒザクラを背に
平郎門を抜けて
本島トップクラスの美しい海をバックに
本島最北端の地にて
平和の象徴とともに
ヤンバルクイナ展望台を訪れる
展望台からの広大な景色