沖縄の公立大学 名桜大学(沖縄県名護市)

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「2017年JAL中国語スピーチコンテスト」にて本学学生が大会特別賞を受賞!

掲載日:2017年12月13日お知らせ

 2017年11月18日(土)、2017年JAL中国語スピーチコンテスト(沖縄大会)が那覇市内にあるJTA沖縄本社ビルで開催されました。本コンテストは、日本航空による日本と台湾の青少年による民間交流を促進し、親善と友好に寄与することを目的とされています。本学からは黒木さくらさん、具志堅彩華さん、西野剛生さん、工藤恭平さんが出場し、工藤さんが大会特別賞を受賞しました。
表彰状を手に
< 参加者の声
【特別賞受賞】
「中国語学習に対するモチベーションが上がった」 工藤恭平(国際学群2年次、沖縄県立読谷高校出身)
 私はコンテストに向けて、9月から本番の前日まで週2回、賀南先生と一緒に原稿の推敲や発音、声調の練習に励みました。中国語学習において発音は最も難しく、私は苦手意識を持っていましたが、このコンテストのために何度も練習を行うことで、克服することができたと思います。また、真喜屋先生からスピーチのコツを教わったことで、声も大きく出せるようになり、身体に動きをつけることで、スピーチに色がついたと思います。忙しい中、ご指導くださった賀先生、真喜屋美樹先生、本当にありがとうございました。 
 今回のコンテストで受賞したことにより、中国語学習に対するモチベーションがさらに上がりました。これからも中国語検定3級の資格取得や留学に向けてさらに頑張っていきたいと思います。
「『伝える』難しさを痛感」 黒木さくら(国際学群2年次、福岡県立香椎高校出身)
 今回のJAL中国語スピーチコンテストは、今年7月に参加した名桜杯中国語スピーチコンテストでの物語の暗唱とは違い、自分の体験や考えを自分で書き「伝える」ということが必要でした。最初は3分以上の中国語での文を覚えるのに必死で「伝える」という意識、表現をすることの難しさを痛感しました。また中国語は、どこに抑揚をつけるか、どこで間を置くかなど、読むだけではなく中国語に関する知識や学びも必要となるため、自分にとってより難しい挑戦でした。
 練習していくうちに、中国語の文を自分の言葉として理解していくことができ、当日は練習時と比べ、1番良いスピーチができたと思います。スピーチでは、表現することを意識して自分の言葉を伝えられました。最初は文を覚えられず、挫けそうでしたが、自分にとっての限界はまだ先だと感じることができました。また、人前に立つことで自分の成長や自信にも繋がり、今回の経験は得るものが多く参加して良かったと思います。
「この経験をバネに」 西野剛生(国際学群2年次、福島県立福島東高校出身)
 「大家好!」私は出場した人の中で1番声が出ていたと思います。最初の言葉で、「この人の話聞いてみたい」と思わせることに成功しました。とびっきりの笑顔と表現力で、ジェスチャーもビシッと決めました。しかし、最後の段落で頭の中が真っ白になってしまい30秒沈黙後、そのまま時間切れでした。
 優勝できなかったのも悔しいですが、ここだけは言いたい!という文章を皆に伝えられなかったのが、なにより悔しかったです。賀南先生には原稿のチェックから発音練習までたくさんお世話になりました。賞状を持ってきて恩返しができなくて申し訳ないという気持ちも生まれました。ボロボロ涙が出てきましたが、相変わらずの切り替えの早さとポジティブさで乗り切りました(笑)。真喜屋美樹先生にもプレゼンテーションの指導をしていただき、恥ずかしさという自分の殻を破ること、プレゼンテーションはパッションだと教わりました。堂々と発表する自分は最高に輝いていて、やりきっていました。楽しかったです。
 沖縄県内には中国語専攻の学部はなくても、中国語に興味を持ち、中国語を学ぶ大学生がたくさんいることがわかりました。夢に向かって頑張る同志ができたのも自分にとって大きな収穫です。この経験をバネに、今度こそスピーチコンテストで優勝したいと強く思いました。また、中国語力をさらにUPさせたいと思いました。私は来年度、中華圏に留学を考えています。直近の目標は、来年3月にある中国語検定3級合格です。加油!
「最大の試練でした」 具志堅彩華(国際学群2年次、沖縄県立読谷高校出身)
 私は、十数回と手を加えて作成した日本語での原稿作りから、中国語に翻訳後の暗記、スピーチに向けた抑揚の練習まで、約1か月の準備期間を経て本番を迎えました。
 中国語を学び始めて約1年間の私にとって、中国語の発音や四声、リズムの難しさに加えて、3~4分間(約600字)のスピーチ原稿を暗記、感情や抑揚をつけて話すことは最大の試練でした。しかし、毎日練習を重ねるごとに、最初は10字、次に50字と覚えていき、1週間後には600字すべて暗記することができました。
 私はこの経験を通して、人前でアカデミックな中国語をアウトプットする機会を利用し、中国語を徹底的に磨く環境に身を置くことが中国語習得の一番効率的な方法であることを確信しました。今回のスピーチコンテストを一つのきっかけにして、中国語運用能力の向上、将来の大学院進学まで視野に入れて、アカデミックな中国語の習得を続けていきたいと思います。
< 教員総評
賀南(リベラルアーツ機構 外国語教育 中国語)
 今回本学の4人の学生が、全国レベルの大会で他大学や専門学校の学生たちとスピーチを競い合いました。工藤恭平さんは「中国語と私――台湾と沖縄」という演題で、今年3月に、台湾へ一人旅をした際に、台湾人の親切さに驚き、大きなカルチャーショックを受けたという自分自身の体験から、中国語に魅せられて名桜大学で中国語を学んできた経緯を語りました。最後に「私は今、アルバイト先で簡単な中国語で中華圏の観光客に歓迎の意を示しています...中国語を勉強することで、沖縄と台湾との距離が一気に短く感じさせられました」と締めくくりました。審査員の質問に少し対応できなかった部分がありましたが、正確な発音、切れの良いリズム感、豊かな表現力の3つのポイントにまとめて見事な中国語で発表し、初出場で特別賞に入賞しました。黒木さくらさん、具志堅彩華さん、西野剛生さんもそれぞれ健闘しましたが、入賞まであと一歩でした。
山城智史(リベラルアーツ機構 外国語教育 中国語)
 今回、本学からは4人の学生が参加し、いずれも練習の成果を存分に発揮していました。黒木さくらさんは南開大学での語学研修の経験を発表し、豊かな表現力、発音の正確性、リズムの強弱に優れていました。西野剛生さんは自分の経験と想いを言葉で紡ぎ、大きな声ときれいな発音で会場の注目を集めました。工藤恭平さんは全体的に落ち着いた雰囲気で語りながらも、大切な部分では内容に合わせてリズムと音の強弱をつけることで引き締まったスピーチとなりました。具志堅彩華さんはアカデミックな表現を取り入れることに挑戦し、内容・発音・リズムの面においても今後に繋がる発表となりました。
 全体的に4人とも将来の可能性を大いに感じる良い発表となりました。今回の経験で得たものをしっかりと分析・整理・継承し、今後は参加した学生間の交流、大学間の交流を通じて、沖縄県全体の中国語のレベルアップを図りたいと思います。

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