平成29年9月1日、4日、7日の3日間にわたり、本部町立上本部中学校の2年生(28人)を対象に中国語講座を開催しました。「漢詩の世界」と題し、李白や杜甫の作品を中国語で読むことに挑戦しました。それぞれの作品をグループ別に練習し、最終日には暗記して発表するレベルにまで到達しました。中国語で読むことではじめて「押韻」の意味がわかったときの生徒さんたちの喜ぶ姿がとても印象的でした。講師として参加した名桜大学の学生(4人)にとっても、普段の「学ぶ側」から「教える側」に立つことで、より中国語学習への意欲が湧き、今後の向上心にも繋がる良い活動となりました。
名桜大学リベラルアーツ機構外国語教育中国語/山城智史
《 参加学生の声 》
これまで、私は中国語を習う側であり、他人に教えた経験がありませんでした。教えるという過程を通して、①中国語を学び始めるときにどのようなことを難しいと感じるのか、②自分自身が得意でないことをほかの人に教えることの難しさ、どのように振る舞い、どのように教えるか、③学習するための初めの雰囲気をどのようにつくるか、などを体得することができました。この取り組みから教える立場に立ったときに、どのように思考し、判断し、行動するべきなのかなどを考察する良い経験となりました。
佐藤 清一(国際学群2年次・三重県立川越高校出身)
私が担当するグループでは「春暁」という漢詩を暗記して発表しました。生徒たちは慣れない中国語に戸惑いながらも、何度も練習を重ね、最後はしっかりと発表することができました。終わった後には、「難しかったけど中国語がどのような言葉か体験できて楽しかった」などの感想をもらいました。3日間という短い期間でしたが、少しでも中国語に触れてもらうことができてよかったです。
仲村 征弘(国際学群2年次・現代中国研究会・沖縄県立読谷高校出身)
私は、この取り組みから人に教えることが楽しいと思いました。「中国語とは何か」、「中国語の基礎知識」について、どのように指導したら、中学生に対して未知の外国語(中国語)に興味を持ってもらえるのか、指導方法を自分たちで考えました。さらに教壇に立って、生徒全員にわかりやすく教えるための発表方法を学びました。今までは教えてもらう立場でしたが、教える立場を経験できたことで、人に教えることの難しさを知りました。この経験を通して、大学の先生方が普段の講義をどのように工夫しているのか、教育指導法などを教える側の目線で考えるきっかけになりました。また、一つの事象を様々な角度から見ることの重要性を実感することができました。
具志堅 彩華 (国際学群2年次・現代中国研究会・沖縄県立読谷高校出身)
最終日に講座の成果を発表する生徒 |
3日間頑張りました!上本部中学校のみなさん |