平成29年6月26日(月)、7月3日(月)の2回にわたり、教職科目「教育制度論」にて、那覇家庭裁判所名護支部の上谷啓之さん(主任家庭裁判所調査官)と丸山友輝さん(家庭裁判所調査官)を招いて、「少年法と家庭裁判所」をテーマに特別講義を行って頂きました。少年法の趣旨、家庭裁判所で取り扱う家事事件や少年事件のこと、犯罪少年や触法少年、虞犯少年のちがい、少年事件と関わる基本的なことを学び、ある少年事件の事例についてグループディスカッションを行うことで、家庭裁判所の役割について理解を深めました。家庭裁判所は、少年事件の審判だけではなく、教育的な措置として、社会奉仕活動や少年合宿、思春期保健指導等、様々な取り組みを行っています。日常的に家庭裁判所と縁のない学生ですが、今回の特別講義で司法に対する関心が高まったようでした。
国際学群教授 嘉納英明
<学生の声>
〇少年たちの問題行動には、学業成績や家庭環境の問題等、彼らを取り巻く環境が大きく影響をしていると思いました。そして、沖縄県の犯罪の特性や子どもたちの特徴、取り巻く環境を見てみると、いかに環境づくりが大切かわかりました。
スポーツ健康学科2年次 女子学生
〇「少年法」は普段あまり耳にしないが、将来教職に就くなら絶対に知っておかねばならないものだと感じた。講義を通して初めてわかったことは、他の都道府県に比べ、沖縄県の中学生犯罪率が比較的高いということでした。
国際学群2年次 男子学生
学生に語りかける上谷さん | 丁寧に説明する丸山さん |
グループディスカッションの様子 |