平成29年春の叙勲において、本学名誉学長の瀬名波榮喜先生が長年にわたり教育・研究にご尽力された功績を称えられ、「瑞宝中綬章」を受章しました。
平成29年7月8日(土)には、瀬名波先生の栄誉を称えようと受章祝賀会(主催:叙勲受章祝賀会発起人会)が那覇市内のダブルツリーbyヒルトン那覇首里城にて開催されました。
祝賀会は、本学学生のかぎやで風の舞で幕を開け、はじめに山里勝己学長により受章者が紹介され、続いて本学設立団体の稲嶺進北部広域市町村圏事務組合理事長からお祝いの言葉が贈られました。
山里学長は、「瀬名波先生のご活躍はこの場では言い尽くせないほどなのでありますが、その温厚篤実にして清廉潔白な性格と卓越した指導力で数々の表彰歴をお持ちでございます。瀬名波先生は頭の中に'劣化しないハードディスク'を持っておられるといつも感じております。英米の学者も舌をまくような記憶力で多くの研究者と議論を重ねて相手の深い尊敬を勝ち得るお姿には教え子の一人として敬服するしかありません」と師を称えました。
稲嶺理事長からは、「やんばるの地に大学を創るという壮大な構想を成し遂げ、名桜大学をここまで創り上げたご功績が認められましたことは、北部広域市町村圏事務組合としても大きな喜びであります。数あるご功績のなかでも、特筆すべきは、全国に先駆けて取り組んだ名桜大学の公立化を成し遂げたことではないでしょうか」とお祝いと労いの言葉がかけられました。
受章者あいさつでは、瀬名波先生からお集まりのみなさまに対しお礼と伝達式および天皇陛下のご拝謁が報告され、「今回、教育研究功労の叙勲という栄誉に浴することができましたのは実にみなさんのご協力によるものです」と、小学校から大学まで出会った素晴らしい先生方、長年のアメリカ留学に派遣してくださった琉球大学と諸先生方に謝辞が述べられました。また、「名桜大学を公立法人化したのも比嘉鉄也理事長の英断と教職員が一体となって懸命な努力をはらった結果であります」と本学教職員を労いました。最後に「足かけ10年にも渡る留学期間中、家内は教員もしながら留守を預かり3人の子どもを懸命に教育してくれました。勲章の半分、いやそれ以上彼女のものにしたい」と奥様への感謝の言葉が贈られ、会場は温かな雰囲気に包まれました。
本学の比嘉良雄理事長の音頭により乾杯が唱和され懇親の時間が始まると、ひな壇には、瀬名波先生に祝言をかける参加者で長蛇の列ができました。
瀬名波先生のご家族をはじめ、会場にかけつけた旧友、同輩、教え子、また北部市町村長、大学関係者など、250余人の参加者が受章の喜びを分かち合い、会場は終始、笑顔であふれ、先生のご功績を称賛する声が絶えませんでした。
瀬名波榮喜名誉学長略歴
名護市出身。琉球大学教授を経て、1994年本学開学と同時に理事兼国際学部長、1998年副学長、2006年2月第四代学長(2014年3月まで)。2014年6月名誉学長。専攻は英文学。
1959年5月:Central Missouri State University卒
1959年7月:同大学大学院(修士課程)英文学専攻修了 (M.A.)
1977年:University of Kansas大学院(博士課程)英文学専攻修了(Ph.D.)
仲睦まじく入場する瀬名波先生ご夫妻 | 本学学生のかぎやで風で幕を開ける |
瀬名波先生を紹介する山里学長 | 祝辞を述べる稲嶺理事長 |
長年の教育・研究活動を振り返り謝辞を述べる瀬名波先生 | 多くの方々がかけつけた |
声高々と乾杯の音頭をとった比嘉理事長 | お祝いの言葉をかける参加者のみなさん |
比嘉鉄也元本学理事長と固い握手を交わす | 学生が余興「汀間とぅー」を披露 |
主催者を代表してお礼のあいさつを述べる小川寿美子図書館長 | 瀬名波先生ご家族のみなさま |