第5回大学体育研究フォーラムで本学教員が最優秀賞を受賞
~スノーケリングを利用した安全水泳プログラムの開発が評価される~
平成29年3/14(火)、15(水)に沖縄県青年会館で開催された第5回大学体育研究フォーラム(公益社団法人全国大学体育連合主催)において、スポーツ健康学科の田原亮二教授と筆者が共同研究として発表した「大学水泳授業における自己保全および他者救助プログラムの実践報告」が最優秀賞を受賞しました。
これは、スノーケリング4点セットを補助具として利用した新たな水泳の授業プログラムを非常勤講師の比嘉義典先生と開発した結果、より永く浮くことができ、より長く泳ぐことができる、効果的で学生満足度の高い水泳授業プログラムを開発したことに対して贈られました。このプログラムの結果、ほとんどの学生が30分間自力で浮いている能力を獲得しました。また、それぞれの泳力に応じた自己保全、他者救助能力の獲得をすることができました。
水泳の授業においては、速く美しく泳ぐことも楽しいことですが、水難事故予防のための安全能力向上というねらいもあります。沖縄県においては、スノーケリングが普及すると同時に、スノーケリング事故が多発する等、水難事故対策が急務となっています。このプログラムはそういった地域課題に対しても実践的に貢献するものです。研究チームは、次のチャレンジとして、この研究成果の一部を応用した沖縄県の小中学生向けのプログラムを開発しています。
このプログラムを導入した水泳授業は、教養教育の体育実技科目「基礎水泳」として、全学向けに開講されていますので、名桜大生であれば誰でも受講することができます。また、水泳が得意な人でも、苦手な人でもどちらでも効果が上がることが報告されています。名桜大学に入学して、是非このプログラムを体験してみてください。
報告:遠矢英憲(スポーツ健康学科上級准教授)