キャリアアップセミナーは、毎年「伝承会」と称して看護学科での伝統となりつつあります。各年次間でのつながりを大切にする看護学科ならではの行事の一つです。
セミナーでの伝承内容としては、最初に4年次の年間活動を説明した後、「看護師・保健師国家試験対策委員会」「アルバム委員会」「卒業パーティー委員会」「編入生活動」など小グループ間に分かれ、4年次の学生活動を3年次に伝える行事です。しかしその伝承内容は、4年次としての看護学科の風土を伝える責任感の伝承など、学生間での主体的な活動を通して最終学年として自覚を促し、看護学科独自の精神的伝統の伝授という面で大きな役割を担っています。
伝承会でお互いの間での精神的な互恵関係の中で、3年次は最終学年次として自覚し、引き締まっていく様子が伺えました。またこの場ではじめて知り合った先輩後輩においても新たな交流の場となりました。またその後の卒業式前に開かれた卒業生を送る会の成功への布石としても大切なイベントでした。
とかく各学年間の学生間での繋がりが浅くなる傾向にある今日「伝承会」のもつ重要性と継続する必要性を感じました。
総評: 平成28年度3年次担当教員・キャリア開発委員
下地 紀靖(人間健康学部 看護学科 准教授)