平成29年1月25日(水)18時から20時に、本学看護学科棟2階基礎看護実習室にて、スポーツ健康学科2年次と保健室ピア(MSI:名桜大学スチューデント・インファーマリー)サポートメンバーを対象に、キネステティク・クラシック体験会を開催し、学生12人の参加がありました。
これまでの介助方法は、介助する方・される方に負担が掛ることが多くあり、腰や首を痛める原因となっています。キネステティク・クラシックとは、介助する人・される人お互いの体に負担のない介助方法を体得し体に優しい動きを意識することができるようになることを目的としています。これまで学んできたボディメカニクスを基にした体位変換や移動等とは違い、介護する側、される側も負担なくできる魅力的な介護の方法です。お互いの空間や動きを大切にすることで、対象者に不快感・圧迫感を感じさせることなく、安心感を与えながらサポートすることができます。
養護教諭や看護師を目指す学生を対象に体験会を行うことで、将来的に教育現場や医療現場、家庭内で取り入れ、健康の保持や将来の寝たきり予防につながることが期待されます。今後も継続して体験会を開催し、体に負担のない生活を送ることについて啓発していきたいと考えています。
報告者:具志堅時乃(保健センター看護師)
講師からのメッセージ
相手を持ち上げない、抱えない介助法 "キネステティク体験会"を実施して
伊波 弘幸(人間健康学部看護学科助教、日本キネステティク普及協会認定ファシリテーター)
キネステティクとは、行動サイバネティクスの理論に基づく動きの学問と言われています。人間の「自然な動き」「動きの感覚」を人と人との関わり(コミュニケーション手段)に応用する概念として、1980年代から、欧州の看護教育に広く取り入れられ、日本では2000年以降に導入された比較的新しい技術です。今回、本学の学部生がキネステ体験会に参加し、相手を持ち上げない、抱えない介助法を楽しみながら学びました。
~お知らせ~
毎月第三日曜日午後1時から看護学科棟でキネステ体験会を開催中です。無料ですのでお気軽にお越しください!!
参加学生の声
大封 希林(スポーツ健康学科2年次、兵庫県立八鹿高校出身)
体験したいくつかの技術はどれも画期的なもので、2人組のペアになった相手との体格差を気にすることなく、楽しみながら体の使い方を知ることができました。今回学んだ動きや重心を利用した移動方法など、多くの技術を学び、実践できるようになりたいと思います。