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平成28年度国際学群 国際文化専攻・語学教育専攻[現地実習 東南アジアコース報告]

掲載日:2016年12月12日お知らせ , 学事報告

現地実習東南アジアコースの総評

  平成28年度の国際学群現地実習東南アジアコースは、8月10日(水)から8月28日(日)の18泊19日で実施されました。引率者は山田、参加学生は3年生4人、4年生1人の計5人で、男女別では男子2人、女子3人でした。旅程は次の通りです。
8月10日 台北泊
8月11日~14日 インド(デリー、車中、コルカタ)
8月15日~18日 ミャンマー(ヤンゴン、チャイティヨー)
8月19日~23日 タイ(バンコク、車中)
8月24日~26日 マレーシア(ペナン、クアラルンプール)
8月27日  台北泊
 前後の台北泊は飛行機の発着時間に合わせるための調整的滞在であったが、その滞在を利用して、数時間ではあったが台北旧市街(城内)のウォーキングツアーを実施しました。
 インドは、デリーで旧市街のウォーキングツアーを行い、地下鉄などの公共交通機関を利用して街歩きを行いました。鉄道ではインド国鉄のもっとも誇る優等列車「ラジダニ急行」を利用して、食事・お茶付の旅を体験しました。コルカタでは250年を経た建築物であるホテルに投宿し、その質実剛健にして堅牢な泊り心地を味わいました。また、インドに唯一残っているトラムに乗って、コルカタ大学を見学することもできました。
 ミャンマーではヤンゴンのウォーキングツアーやラペイイエ(お茶)体験し、在留邦人による生活についての講話など受講しました。また、ヤンゴンを離れて、カイン管区にある仏教聖地チャイティヨーへのトリップを行いました。
 タイとマレーシアでは2年生のスタディツアーと合流して、サイアム大学の日本語学科学生10人と引率者2人とともに鉄道の旅を行いました。総勢43人の大人数になり、日タイ合同の大掛かりな旅行となりました。
 19日間を通じてけが人、病人は出ず、至極安全に旅行を実施することができ、現地に行かなければできない数々の体験もできました。極めて有意義な教育旅行であったと考えます。

総評:山田 均(国際学群国際文化教育研究学系 教授)

自分だけのを学びを

軍司 春香(国際文化専攻3年次、茨城県立勝田高校出身)

 今回の東南アジアコースでは台湾、インド、ミャンマー、タイ、マレーシアを訪れました。私が当コースへ参加を決めた理由は、各国の宗教に関連がある僧院や教会等を見学することはもちろん、ローカルな市場やストリートを歩き、肌で感じたかったからです。また山田先生のウォーキングツアーをはじめ、現地ガイドの方々、在留邦人の方々とお話できるという魅力的なプログラムにも惹かれました。
 現地実習で最も印象に残ったことは、インドの「ジャマー・マスジット」、ミャンマーの「シュエダゴン・パゴダ」、台湾の「龍山寺」を訪問した際に目の当たりにした、人々が一心に祈る光景でした。三つとも街中にあるにも関わらず、厳かな雰囲気で静寂な時間が流れていました。「祈る」という行為は宗教に欠かせない行為で、これほど簡素で美しいものはなく、日本人もただ単純に信仰することができたら何か変わるかもしれないと思いました。
 「東南アジアコース」のみならず他のコースに参加することの意義としては、自分だけの学びが得られるということです。机上の空論を言うのは簡単ですが、現実的な意見には実践という行動が伴います。いくら講義や文献から学び、多くの知識を得たとしてもそれらは他者が経験したことにしかすぎません。現地へ実際に行き、得たものこそ自分で感じ得た自分だけの学びであると思います。自分で現地を訪れ「見る・聞く・味わう・感じる・触れる」といった行動からさまざまな何故、疑問が見つかりますが、帰国した後その疑問について自身の経験をもとに講義や文献で掘り下げていくことで学びが深くなります。また、日常から離れることで自分を再発見でき、物の見方が変わります。何もこれといったタスクがない約20日間であったからこそ五感を頼りに生活することができました。検索すれば何でもわかる今だから、現地へ行くことで多くのものを見ることが必要なのではないかと思います。これが現地実習という名の旅の醍醐味です。

参加メンバーと記念写真

喧騒とした街中にて

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