「真の大丈夫」となり充実した人生を築くことを祈念して(学長告辞)
平成27年度名桜大学第19回卒業式並びに大学院第14回修了式が、平成28年3月18日(金)、北部生涯学習推進センターで挙行され、国際学群279人、人間健康学部181人、大学院国際文化研究科6人、看護学研究科8人の計474人が晴れの日を迎えました。
式典では、各学科代表者及び大学院修了生に学位記が授与された後、優秀な学業成績を収めた卒業生・修了生、それから優秀卒業論文発表者に対し表彰状が贈られました。
続いて、山里勝己学長から卒業生・修了生に「皆さんが、名桜大学の建学の精神『平和・自由・進歩』を胸に秘めた『真の大丈夫(人のため世のために働くという大きな志のある人)』となり、充実した人生を築くことを祈っています」との式辞が述べられました。これに対し、卒業生及び修了生を代表し、人間健康学部看護学科の東恩納加奈さんが4年間の学生生活を振り返り、「卒業生それぞれが新たな未来へと進むにあたり、社会人として常に自らを律しながら、前に進む歩みを止めることなく、しなやかな力強さをもって日々邁進していきます」と抱負を述べ、教職員、家族、後輩への感謝で辞を結びました。
比嘉良雄理事長は「若い皆様が背負っていかなければならない地方、国の重要な課題は山積みしております。ひるまず雄々しく着実に歩を進めるよう希望します」と、稲嶺進北部広域市町村圏事務組合理事長は「今やんばる地域は皆さんからの新しい風をうけて緩やかで、より住みよい地域になってきております。この若い風を、次はそれぞれの舞台で大きく巻き起こすことを楽しみにしています」と祝辞を贈りました。
式典終了後、学内の各会場において学科・研究科別学位記授与が行われました。
〔受賞者・団体一覧〕
最優秀卒業生
|
大野 蓮華(国際文化専攻)
|
金城 彩香(経営専攻)
|
宮城 直子(観光産業専攻)
|
兼子 あさみ(スポーツ健康学科)
|
東恩納 加奈(看護学科)
|
最優秀修了生
|
我部 政光(国際文化研究科)
|
野崎 希元(看護学研究科)
|
学生表彰
|
専門分野の学会で通用するレベルの研究を推進、他
川谷 維摩(観光産業専攻)
|
平成27年度全日本大学対抗女子ウエイトリフティング選手権大会で2位入賞(トータル2位/スナッチ1位)、他
島袋 美沙紀(スポーツ健康学科)
|
全国学生選抜合宿(inグアム)の選抜選手に選考される、他
名護 椋哉(スポーツ健康学科)
|
西日本選手権大会50mバタフライ優勝、他
宮城 琴美(スポーツ健康学科)
|
西日本水泳競技大会50m平泳ぎ優勝、他
金城 唯(診療情報管理専攻)
|
名護市立屋部中学校サッカー部の外部コーチとして1年次から4年間活動、他
福田 恭平(スポーツ健康学科)
|
名護市学習支援教室ぴゅあの立ち上げに貢献、他
阿南 翔平(語学教育専攻)
|
名護市学習支援教室ぴゅあの副教室長として活躍、他
城戸 海輝(語学教育専攻)
|
ヘルスサポート長として活躍、他
山城 里菜(看護学科)
|
言語学習センターチューター4年間の貢献、他
上原 丈明(国際文化専攻)
|
学生団体表彰
|
水泳競技部
九州地区国公立大学選手権大会(女子:総合優勝、男子:5位)、他
代表 新城 亘史(スポーツ健康学科)
|
名桜ウェルナビ
新入生支援活動や学内行事の運営に積極的に関わり、本学のピアサポート活動の模範となった、他
代表 藤原 麗(観光産業専攻)
|
数理学習センター
本学学生の数理能力の向上及び自主学習の促進に取り組み、資格取得講座や北部地域の自然体験型イベント を実施するなど、全国的に先進的な学習支援活動の功績
代表 寺村 希美(観光産業専攻)
|
就職活動支援学生団体 S-CUBE
就職意識向上に向けた各種講座や各就活ガイドブックなど、就活に関する情報紙の企画・発行を行い、学内の 就職活動を促進した功績
代表 日原 萌(観光産業専攻)
|
ヘルスサポート
本学の資源を活用し、北部地域の各自治体と協力のもとで、地域住民の健康支援活動を実施するなど、地域へ貢献した功績
代表 山下 愛奈(看護学科)
|
ナーシングキャリアカフェ
九州・沖縄地区大学間連携共同教育推進事業を積極的に取り組み、看護教育に関するキャリア支援活動を展開 した功績、他
代表 木村 華子(看護学科)
|
ピアエディケーションサークル
行政機関や地域教育機関と協力・連携の上、エイズデー啓発活動やピアエディケーション活動をH25~H27年度 の3年間にわたり、積極的に実施した功績
代表 小谷 夏季(看護学科)
|
優秀卒業論文発表表彰
|
中村 美月(看護学科)
|
城戸 海輝(語学教育専攻)
|
学生インタビュー
◇最優秀卒業生・修了生
「仲間と支え合うことで共に成長」
宮城 直子 さん(沖縄県立那覇国際高校出身)
専門的な知識、仲間と助け合うことの大切さ、人としての教養を学びました。これからは、大学生活で学んだことを生かし、多角的な視点を持った社会人として貢献していきたい。そして、感謝の気持ちを忘れず、悔いの無い人生を目指します!4年間、見守り続けた家族、指導してくださった伊良皆先生、ゼミの仲間やお世話になった多くの方々に感謝しています。
「自己と向き合い、新な自分と出会える場」
兼子 あさみ さん(愛知県・中京大学附属中京高校出身)
4年間陸上競技のチームメイトと一緒に最後まで走ることができて本当に幸せでした。名桜大学は、「自己と向き合い、新な自分と出会える場」で、のびのびと学生生活を送ることができました。新たな環境での生活が始まりますが、学生生活で培ってきた「諦めない気持ち」、「チャレンジ精神」で何事にも前向きにがんばっていきたいです。4年間ありがとうございました。
「人と協力して働くこと(協働力)を学ぶ」
東恩納 加奈 さん(沖縄県立具志川高校出身)
ゼミ活動を通して、自分の意見も相手の意見も尊重して活動に生かす大切さを知り、人と協力して働くこと(協働力)を学び得ることできました。学生生活では、ボランティアや課外活動に取り組むことで視野が広がりました。親身に関わってくださった先生方、心の支えとなってくれた友人、両親に感謝の気持ちを伝えたいです。「いつでも子どもの味方でいる養護教諭」になれるよう頑張ります。
「『学び方』を学んで」
我部 政光 さん
大学院では様々な分野の知識や視点を身に付けましたが、それ以上に「学び方」を学んだことが一番大きな収穫です。名桜大学はのびのび研究できる環境でした。先生方との距離も近く、様々な意見を聞くことができたことが研究にもつながりました。指導教員のアリ先生、両親には感謝の気持ちで一杯です。今後は、世の中の役に立つシステムを創り出すこと、時代の先を考えて将来を創出できるような研究をすること、私自身が誰かの目標となれるような人間になることを目指します。
「看護観を考え直すきっかけとなった」
野崎 希元 さん
これまで私は経験知で語ることが多かったのですが、大学院生活を終えて、批判的に物事をみることの大切さを実感しました。また、指導教員や院生同士でディスカッションすることで自分の価値観が変化し、講義内容の学びを深めることができました。先生方はとても親切で、院生との距離が近く、相談しやすい環境でしたので安心して研究に取り組めました。先生方、家族や友人、研究に協力していただいた方々に心から感謝しています。
◇学生表彰
「ウエイトリフティングに出会えて」
島袋 美沙紀 さん(沖縄県立辺土名高校出身)
周りの方々の協力があり、ウエイトリフティングの全日本大会、インカレで上位入賞することができました。仲間に恵まれとてもよい学生生活を送ることができたと感じています。私をウエイトリフティングに出会わせてくれた吉本久也さん、両親、教職員の皆さん、友人に感謝しています。ありがとうございました。今後は、社会に貢献できる人材になりたいと思います。
◇団体表彰
「学生がつくる大学」数理学習センター代表
寺村 希美 さん(熊本県立鹿本高校出身)
様々な場面で学生が中心となって活動し、学生が大学をつくっているという実感がありました。大学は自主性が問われます。そこで、私は数理学習センターに所属し、チューターとして学生の学習を支援に携わりました。活動を通して、自ら主体的に行動することの大切さを学びました。名桜大学や数理学習センターで学んだように、自主的に行動ができるようになることが今後の目標です。
◇優秀卒業論文発表表彰
学長賞
テーマ:「終の棲家で沖縄民謡を聴く元ハンセン病患者の思いの構造
-国立療養所A園で超長期療養生活を送っている入所者に焦点をあてて-」
中村 美月 さん(沖縄県立コザ高校出身)
本研究では、差別・偏見を受けてきた入所者が閉鎖された国立療養所A園というコミュニティーの中で沖縄民謡を聴き、どのように感じ、思い、意味づけているのかを明らかにすることを目的としました。初めての研究で、自身の疑問点が明らかになっていく楽しさを知り、また多角的に物事を捉えることができました。研究を通して、元ハンセン病患者が我々の誤った知識により、差別偏見を受けていたという現実があります。この論文が少しでも多くの方に現状を知ってもらうきっかけになれば嬉しく思います。
テーマ:「名護市学習支援教室ぴゅあ」の中学生にみる学習支援の心理的効果
~ソーシャル・サポートと心理的居場所と自己調整学習方略の関係性~
城戸 海輝 さん(愛知県立内子高校出身)
私自身が大学2年生のころから関わってきた、生活困窮世帯を対象とした学習支援の場「名護市学習支援教室ぴゅあ」を対象に、同学習支援教室の心理面と学力面の効果について現状を把握し、今後の支援方法について言及することを目的としました。研究を通して、私たちが行ってきた支援の方法がちゃんと生徒に良い効果を与えられていることが分かり、とても嬉しかったです。本研究のために多くの方が関わってくださり、支えてくださいました。今回の学長賞を励みに、大学院進学後も更に自分の力を磨いていきたいと思っています。
卒業・修了記念事業
第19期卒業生・第14期修了生から、卒業記念として名桜大学校歌版が贈られました。「名桜大学に入学する若人が、この校歌版を見て、母校愛を高め、伝統ある名桜大学の人材へと成長してほしい」との願いが込められています。目録を受け取った山里学長は、「名桜大学校歌は、おもろそうしの言葉が含まれている大変素晴らしい歌です。この校歌が刻まれた校歌版を母校に残すことにした皆さんの創造性に感謝し、後輩の皆さんに受け継ぎたい」と感謝しました。
|
|
平成27年度卒業記念事業 検討実行委員会の皆さん
|
寄贈された校歌版は体育館の舞台横に設置されます |