テーマ:平成27年度の情報交換会年間計画・高齢者施設(在宅)における感染防止対策
今年で情報交換会は3年目となります。前年度は施設側のご協力により、施設見学と事例検討などを同時に行うことができ、地域や現場の背景を知ることの大切さを実感した1年間でした。今年はそうした成果も踏まえ、施設側との境界線を柔軟にしながら、さらに学生の学びや共同研究も含めた情報共有の場を創っていきたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
1回目の今回は、現在本大学の大学院生であり、また感染管理認定看護師でもある九津見彩子さんを講師にお招きし、「高齢者施設(在宅)における感染防止対策」について講義と演習を行っていただきました。参加者は、病院や介護施設の看護師、管理者の方で、皆さん真剣に耳を傾けておられました。生活介護に重点を置いた高齢者施設での感染管理はどのようにしたらよいのだろうか?安価で安全性が高くスタッフが使いやすい物品はあるのだろうか?等、参加された施設の方々からの率直な疑問が次から次へと出されていきました。講義の後の演習では、ノロウイルスによる感染性胃腸炎で嘔吐されたものをどう処理したらいいか、実際に使われる物品と嘔吐物(これはニセモノ)を準備してロールプレイが行われ、その後活発な意見交換がなされました。
今回は特に高齢者施設(在宅)が対象ということで、療養している高齢者にとっても介護スタッフにとっても、日常生活に負担のない程度の物品の使用や予防対策を検討していくことは、生活の質を重視する意味でも意義のあることと感じました。感染予防の基本はやはり標準予防策であることを再確認できました。これで今年の感染対策準備は大丈夫でしょう!
高齢者在宅看護領域:永田美和子、佐和田重信、八木澤良子、吉岡萌、安仁屋優子
感染防止対策をロールプレイする