「理想の養護教諭」を目指し、子どもたちを支えたい
人間健康学部 スポーツ健康学科卒業生(2010年度卒)根来 麻美
名桜大学在学中、養護教諭を目指し「早く保健室で働きたい!」と教育実習に挑みました。しかし、実習中に自分の不甲斐なさに直面し、自信をなくし、養護教諭になることさえ諦めかけました。その際、ゼミの先生やお世話になった先生に相談したところ、温かく背中を押され、「やはり養護教諭になりたい」と決心し、茨城大学大学院に進学しました。もう一度養護教諭の職と向き合い、学び直すためです。
大学院では、大きく分けて3つの学び・収穫がありました。1つ目は、研究を通して自分の理想とする保健室経営が定まったこと。2つ目は、苦手分野(研究や文章作成、人前で話すこと)の克服です。自ら学会に参加し研究発表をする等、苦手とすることと向き合いました。3つ目は、自分の価値観や概念を確かなものにすることができました。
現在、入職して1カ月が経ちましたが毎日が発見です。保健室で、傷病者の手当てや健康診断を行う等、日々様々な業務を行っていますが、手探りながらも「理想の養護教諭とは」という疑問を自分に問いかけ、子どもたちにいろいろなことを返していけたらと考えています。
振り返ると、名桜大学での学びが自分自身の価値観を築き、また病棟実習等で得た、3つの力(気付く・考える・行動する力)が養護教諭となった今、子どもたちの変化の発見や他の教諭との連携に生かされています。
名桜大学は大きな大学ではありませんが、学べる環境は整っています。その「学び」とは、学力だけでなく、心を成長させる学びです。熱い想いを持った先生方、名桜大学をより良い大学にしようと一生懸命な職員方、また全国各地から学びにくる学生。名桜大学に入り、とても良い先生と仲間、一生の宝となる友人に出会い、様々な「学びのキー」を得ることができました。だからこそ、今夢を叶えた自分がいます。そして、夢がゴールではなく、理想を追い求め、日々精進しなくてはならないと思えます。名桜大学で学べて本当に良かったです。ありがとうございました。
プロフィール
2007年4月 人間健康学部スポーツ健康学科入学
2009年8月 看護臨床実習(病棟実習)
2010年9月 小学校にて教育実習(免許教科:養護)
2011年3月 スポーツ健康学科卒業 教員免許(養護)取得
2011年4月 茨城大学大学院 教育学研究科
養護教育専攻養護教育専修へ進学
2013年3月 同大学院 教育学研究科修士課程修了
教育学修士取得
2013年4月 公立中学校にて養護教諭(常勤講師)
として勤務
近況報告に本学を訪れた根来さんと
在学時指導教員の前川准教授
2013-06-04