ゆんたく健康プロジェクトとは、看護学科開設当初から続けている宮里区『朝市』健康相談活動への取り組みです。プロジェクトの目的は、宮里区が主催する『朝市』の場を活用して、看護学科教員とボランティアの学生が、地域の方々との"ゆんたく"を重視し、専門職に依存するのではなく、住民自身が知識や技術を身に付け、自分の健康問題に取り組めるよう支援することです。平成19年8月から宮里区産業部との協働参画で取り組み、今年で7年目を迎えました。毎月1回開催される『朝市』に集う区民を対象に、血圧測定や健康相談活動を継続することで、参加者の健康への関心や、健康管理行動にも変化がみられています。現在、プロジェクトへの参加登録者は約200人で、毎月、30人~40人の方々が参加しています。プロジェクトの成果は、住民の健康管理行動の変化だけではなく、ボランティアとして参加している学生にとっても貴重な学びの場になっています。看護学科1期生の学生と手さぐりで始めた活動でしたが、地域の方々に見守られながら、学生は、地域にコミットメントしていくプロセスを体験しています。本プロジェクトは、「私達が朝市に来るのは、野菜を買うためだけじゃなく、学生さんに血圧を測ってもらって、私も健康になるし、学生さんの勉強にもなるから...」という地域の方々のケアリングマインドに支えられています。
総評:大城 凌子(看護学科 講師)
区のお祭り(宮里祭り2012.7)に参加して、住民検診への呼びかけを行いました