看護学科では、いよいよ今年から2つの海外研修を開始することになりました。まず9月7日から9月15日まで東南アジアのタイでスタディ・ツアーを行います。これは、1~4年生の希望者を対象に「開発途上国・地域を訪問し、現地の人々やNGOスタッフとの交流をとおして異文化を理解するとともに国際保健協力活動の実際を学ぶ」ことを目的に実施します。研修の拠点は、タイ東北地方のウボン・ラ・チャターニー県です。学生にとっては、HIV/AIDS陽性者の人々を真摯にサポートするNGOの活動から、健康の意義や地域に根ざした保健・医療のありかたについて改めて考える機会となるでしょう。また仏教を熱心に信仰する住民の方々のつつましく穏やかな生活、豊かな文化に魅了されることと思います。
次に3月には、2~3年生を対象にした選択科目である国際看護学Ⅱの海外研修として、本学協定校のハワイ大学ヒロ校(以下、UHH)を拠点に様々な活動を検討中です。現地の講師陣による講義を受講したりUHHの学生と交流したり、医療・保健・福祉機関を訪問などを計画しています。多国籍の人々が在住するハワイで、学生自身も外国人という立場を経験しながら「多文化共生社会における医療・福祉の状況および看護職の役割について事例や実際をとおして学ぶ」ことを目的に研修する予定です。学生時代の感受性豊かな時期に海外での体験学習を行うことは、自分自身や母国である日本を客観的に見直すことを促します。そして自分の将来的な可能性を広げることにつながります。私たち教員は、学生たちが海外研修をとおして大きく成長できるように全力でサポートしたいと考えています。
総評:横川 裕美子(人間健康学部 看護学科 教授)
ファミリーキャンプでのアクティビティの様子 UHHの先生方と共に(いずれも事前視察時の写真)